パウエルFRB議長の議会証言を控えて
パウエルFRB議長が下記日程で議会証言を行います。
(1)7月10日(水)東京時間23時(米東部時間午前10時〜)
下院で「半期金融政策について」
(2)7月11日(木)東京時間23時(米東部時間午前10時〜)
上院で「半期金融政策について」
先週5日金曜日に発表された米雇用統計の予想を上回る非農業部門雇用者数に、先行き利下げの行方が不透明になっています。
CME・FEDWatchの推移を見ると、
・6月18日時点:
7月利下げ83%(1.75〜2.00%が16.4%、2.00〜2.25%が66.6%)となり、据え置きが17%でした。
・6月25日時点:
7月利下げ100%(1.75〜2.00%が25%、2.00〜2.25%が75%)となり据え置きはなくなりました。
・7月9日時点:
7月利下げ100%(1.75〜2.00%が0.8%、2.00〜2.25%が99.2%)となり、ほぼ全員が25ベーシスの利下げ予想になっています。
FOMCは7月31日(水)に予定されていますが、まだ3週間も残されており、今後の経済指標次第ではどちらにも大きく振れる可能性を残しています。
現在の市場が議会証言を含めてどの様にみているかをランダムに記載いたします。
・米中の貿易交渉は数ヶ月の猶予を与えられたが、この間に起きた日韓の貿易紛争が米国含めたテクノロジー企業にどの様に影響を与えるか注視する必要がある。この点を加味するのか。
・下院でのFRB議会発言内容で市場の動向を探ってから、上院での発言に変化を加えるのではないか。
・仮に7月利下げを見送っても、次回9月にはある程度の利下げ見通しを言質に残すのではないか。
・もし、パウエル発言に新味がない場合、FOMC投票メンバーの今後の発言を拾って、7月末の決定を類推していく。
・今後2週間の経済指標で、市場の利下げ予想派が減り、据え置き予想派に変わっていけば、FOMCで利下げを見送りしてもさほど影響は出ないのではないかとの見方。
・株式市場は今週から第2四半期企業業績発表の時期になるので、利下げを示唆する内容がなくても、それだけ景気見通しにポジティブならば、現在の株式市場が強い中で先行き業績の見通しは明るいとの捉え方をする市場参加者がでてくる可能性が高い。
ドル円は先週107円60銭〜70銭の抵抗線を越えてから短期的にはドル買戻しの流れに入っています。
このサポートは108円10銭〜20銭にあるので、108円未満で終わらない限りはドルの戻り高を試す流れにいます。上値は最初のポイントとして、109円30銭〜40銭、109円80銭〜90銭に抵抗線ありますが、もし後者を越えて110円台乗せになると暫くドル堅調地合いが続きそうです。
従い、目先は金利軟化基調が揺らいでいる状況下で、万一FRBが先行きの利下げを示唆する内容でも出たら、為替にはインパクトが大きくなりそうです。
(2019年7月10日 13:00、1ドル=108円91銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2019.07.10
FRB議長の証言注視、内容次第で乱高下も(19/7/10夕)
10日の東京市場は、ドルが強保ち合い。結局一度も109円には届かなかったが、108円後半、ドルの高値圏で一進一退の値動きをたどっている。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。