G20について:米中貿易交渉及び各国の通貨安に対する米国の不満
明日28日からG20が大阪で開催されます。
日本時間の明日午後からは各国首脳のコメントが出易くなります。声明などは土曜日になり、その内容次第では週明けのシドニー市場から相場が荒れる可能性があります。
米中貿易交渉(6月29日11時半から米中首脳会談予定)
現状では米中交渉がうまく行かない場合、トランプ大統領は中国製品3000億ドル相当に関税賦課する意向をもっています。但し、その関税率は25%とも10%とも含みを持たせています。また、人民元安についても言及しています。
予想される会談内容として、以下が考えられます。
・中国側として、経済鈍化の状況が現れてきたので、長期の合意は無いが、
短期的に譲歩材料を示し、今回の関税賦課先延ばし+次回会談の設定をする。
・米国側としても長期での合意はあり得ないが、米国内での中国製品の多さからして、
関税が製品価格への転嫁を先延ばす意味で、妥協し交渉再開を打ち出す。
・米国は来年米大統領選挙を控えているので、中国はそれに期待して現状では様子見。
・勿論、何の合意にも達せず、物別れになり、関税賦課になる
トランプ大統領の金融緩和に対する通貨安への不満
6月18日ドラギECB総裁が「情勢の改善なければ、追加的な刺激策が必要」との発言に、トランプ大統領は「ユーロを下落させ、米国との競争を不当にしている」と、EUに対する通貨安誘導を批判しました。また日本に対しても、最近の日米貿易は大きく不均衡であるなど発言しています。米政策当局者から「トランプ大統領はドルが強すぎ、ユーロは弱すぎと考えている」との発言もあります。
EUや日本に対する貿易不均衡問題を含め、関税賦課(自動車)や通貨安誘導への懸念を話題にする可能性はあります。また、自国のFRB批判もかなり強くなっており、金利差を想定させる発言には注意する必要があります。
チャートは2016年以降の日米金利差と為替のチャートになっています。日本の金利はほとんどゼロに近い状況ですが、最近の米国10年債金利低下に伴う為替はドル安円高方向になっています。(2019年6月26日NY終値ベース)
(2019年6月27日15:30、1ドル=108円15銭、1ユーロ=1.1352ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2019.06.27
ドルは108円台回復、相場観も「中立」へ(6/27夕)
27日の東京市場は、ドル高・円安。とくに夕方にかけて上値を拡大させると、1週間ぶりの108円台回復となった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2019.06.27
ドル円11時台に急上昇、香港紙の米中「休戦」報道に一時108円台を回復(27日午前)
27日の東京市場でドル円は横這い後に急伸。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。