原油価格上昇は一時的か
ホルムズ海峡において日本のタンカーを含む2隻が攻撃を受けたことをきっかけに、昨日の原油価格は反発しました。現場はホルムズ海峡と昔はペルシャ湾に出入りするタンカーの要所でしたが、久しぶりに同海峡の名前を聞いた気がします。
価格的には一昨日の安値50.73ドルから一時53.45ドルと2.72ドル、率にして5.4%ほどの上昇となりましたが、その後は落ち着き本日は52ドル台前半での取引が続いています。問題はここから上昇の流れが続くのかどうかですが、更なる攻撃でも無い限り、中期的な下降トレンドの方が強いと見ています。
日足チャートをご覧ください
4月高値66.60ドルを年初来高値に、5月初めの押し、その後の戻しを挟んで逆N波動(ピンク)の下降トレンドにあります。ただ、昨年12月安値と年初来高値の61.8%押しが51.62ドル、また逆N波動のフィボナッチエクスパンションで161.8%が53.20ドルとなるため、52ドル水準はいったん落ち着きどころでもあります。
そこに今回のニュースで反発した訳ですが、攻撃が今回限りであるならば需給がタイトになることも無いでしょう。6月初めの安値を割り込む動きとなれば大台の50ドル、そしてテクニカルなターゲットが位置する47ドル前後までの押しが入る可能性のほうが高いのではないでしょうか。
現在のWTIのチャートを見る限りあまり反発が強まる印象はありません。
オーダー/ポジション状況
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