ドル円急落 トランプ大統領が対中国追加関税実施示唆(5/6朝)

週明け、本邦連休最終日のオセアニア市場でドル円は窓を開けて急落。

ドル円急落 トランプ大統領が対中国追加関税実施示唆(5/6朝)

ドル円急落 トランプ大統領が対中国追加関税実施示唆

週明け、本邦連休最終日のオセアニア市場でドル円は急落。
一時110.54と3/29以来約2ヵ月ぶりの円高水準をつけ、東京時間7:00現在も110.70レベルの円高値圏での取引です。

前週末には米雇用統計で非農業部門雇用者数が事前予想を上回る26.3万人増となったものの、平均時給の伸びの鈍化や続いて公表されたISM非製造業指数の低迷でドル円は111.10近辺まで下押しして越週し、ドル円の地合いは悪化していました。そこに、昨夜遅くトランプ大統領が米中貿易交渉の遅れへの不満から、保留していた2,000億ドル相当の中国からの輸入品に対する関税の10%から25%への引き上げを今週金曜に実施、更に3,250億ドルの非課税部分についてもまもなく25%課税するとツイッターで示唆。
週明けオセアニア市場のドル円オープンはリスクオフの動きから、110.72と前週末水準から大きく「窓」を開け手下落した水準で取引が始まっています。

トランプ大統領のツイートが交渉進展を促すための戦略なのか、既に決定事項なのかは現段階では判然としませんが、比較的楽観ムードだった米中貿易交渉の突然の「決裂」の可能性の衝撃は小さくありません。トランプ大統領はツイートを「中国との貿易交渉は続いているがあまりに遅い。彼らが再交渉しようとしているからだ。NO!」と結んでおり交渉の遅れへの強い不満と譲歩に対する拒絶を顕にしています。

テクニカルにはドル円は今朝の急落で唐突に日足の一目均衡表の雲の中に突入、雲の上限110.81が上値を抑えています。一方サポートは雲の下限110.32。朝の寄り付き後は大きく下値を追う動きとはなっておらず、セオリー通り一旦は「窓」を埋めに上昇するのか、それともストップロスを巻き込んでの一段の下値追いとなるのか、本邦休場の薄いマーケットの中で成り行きが注目されます。

ドル円急落 トランプ大統領が対中国追加関税実施示唆

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