タイトル ドル円反発、上昇トレンド下限で下げ止まる
21日の海外市場でドル円は底値から反発。昨日は東京が祝日で休場の中、FOMCの経済・金利見通し下方修正後一旦は沈静化したドル円の売りが再開、東京時間昼過ぎに110.50を割り込むと海外序盤にかけ下値を試す動きとなりました。しかし、その後は今年1月からの上昇トレンドの下限とほぼ一致する110.30を底値に反発。フィラデルフィア連銀景況指数や景気先行指数等の指標の改善もあり、東京時間7:00現在は110.85近辺での取引です。
前日下落したNYダウをはじめ米主要株価指数は、FRBがハト派姿勢を強めたことを好感して昨晩は軒並み上昇、NYダウは216ドル高で終了しています。また、一時2.50%を割り込んだ米10年もの国債利回りも2.54%台を回復しています。
市場はFRBの示した悲観的経済見通しを消化し、FRBの抑制的金融政策が株価の上昇を支えるシナリオに戻りつつあるようです。
テクニカルには上昇トレンド下限で踏みとどまったドル円は、昨日下抜けたいくつものレジスタンスのうち一番手前の110.98レベルにある90日移動平均線を目指す動きです。この水準は昨日の高値からの下落の半値戻しの111.00とも近く、短期的なターゲットとなりそうです。一方下値目途は110.30、本日のところは日本の株価の堅調推移が期待できるため、ドル円の下値試し再燃の可能性は低そうですが、この水準を下抜けた場合にはトレンド変化の可能性が出てくることから暫くは注意が必要です。
本日はこの後8:30に本邦2月の消費者物価指数の発表があります。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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