ドル円 期限前の米中首脳会談遠のき反落(2/8朝)

7日の海外市場でドル円は反落。

ドル円 期限前の米中首脳会談遠のき反落(2/8朝)

ドル円 期限前の米中首脳会談遠のき反落

7日の海外市場でドル円は反落。海外序盤には110.09に上昇する局面もありましたが、米中貿易協議の不調が伝えられると109円台に下落、一時109.61の安値をつけ東京時間7:30現在は109.80近辺での取引です。

昨晩米CNBCは米中首脳会談が3月1日の対中貿易関税引き上げ期限以前に実現する可能性はかなり低いとの観測を報じ、後にトランプ大統領自身が今月米中首脳会談の行われる可能性はないと述べこれを裏付けました。
米国での前回貿易協議後には、月内に米中首脳会談で貿易問題決着がメインシナリオとして期待されていただけに、難航が伝えられていたとはいえ金融市場にこの報道はサプライズとなりました。

昨日欧州時間には欧州委員会、英中銀が貿易問題の不透明感を理由に相次いで地域の経済見通しを下方修正し、主要国の経済の先行き不透明感が強まっていたこともあり、報道後NYダウは一時390ドル超下落、米10年物国債利回りも2.65%を割り込む動きとなりました。
ただ、来週にはムニューシン財務長官らが北京を訪問、閣僚級の貿易協議を継続することやトランプ大統領が期限後時間をおかず習主席と会うだろうなどと述べたことから、期限自体の延長の可能性なども考えうるとして、その後は各市場ともやや戻しドル円も下げ幅を縮小しています。

テクニカルにはドル円は110円台の重さを再三確認する形となっていますが、昨晩の下げも限定的でむしろ底堅さが感じられます。109円台前半から半ばには21日移動平均線や一目均衡表の雲上限等のサポートもあり、一方で110円台の滞空時間の短さも目立つことから、暫くは109円台後半中心の動きが継続しそうです。

本日この後8:30に12月の家計調査、8:50に同国際収支の発表があります

ドル円 期限前の米中首脳会談遠のき反落

ドル円日足

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