米1月の失業率関連指標数値予想(19/2/1)

発表予定は日本時間2月1日22時30分

米1月の失業率関連指標数値予想(19/2/1)

米1月失業率関連指標数値の予想

米1月失業率関連指標数値の予想

(今回発表予想)2月1日11時現在

本日、米失業率関連指標が発表されます。今回の予想値は上記になっています。

米1月失業率関連指標数値の予想 2枚目の画像

・失業率
12月の失業率は予想(3.7%)より悪化し3.9%となりました。1月予想は12月と変わらずになっています。米国の場合4%以下ではほぼ完全雇用に近いと言われているので、実際の数値が4%以下であれば、あまり気にする数値ではないと思われます。尚、予想レンジで最悪は4.1%のエコノミストがいます。

チャートは米(オレンジ)・欧(青)・日(灰)のリーマンショック前からの失業率推移です。各国で失業率に定義の違いがありますので、ここでは変化率だけ見て置きます。日米欧共に2007年から大きく失業率は改善してきましたが、ここ数ヶ月は横這い状況となっています。
(黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています)

米1月失業率関連指標数値の予想 3枚目の画像

・非農業部門雇用者数(NFP)
12月のNFPは予想18.4万人に対し、31.2万人とどのエコノミストも想定できなかった高い数値となりました。1月予想は16.5万人増で、一部ではマイナスを予想しているエコノミストもいます。今回は、米国の一部政府機関の閉鎖された影響が数値にどの様に反映されているか注目されています。この数値に関連して、エコノミストは賃金の伸びと家計消費がどの位落ちるのかを知りたいようです。
水曜日に発表されたADP社民間雇用者数は従前予想の17.8万人⇒21.3万人とかなり上回っているので、今回のNFPもかなりの数値になるかもしれません。

前回も添付したNFP(青)とADP(オレンジ)の比較をしたものですが、図は当月から1年間を遡り(例:2019年1月分は2018年2月〜2019年1月の集計)各月で1年合計を記載しています。前回のNFPは強烈な増加により、今までADPとNFPの差が月平均1.8万〜3.3万人でしたが、12月は僅か0.6万人までと縮小しています。ADP社の1月までの合計250.7万人(月平均20.9万人)に当てはめると、予想されるレンジは17.6万人〜20.3万人程度となりそうです。
(黒い線より右側のオレンジはADPの実数値)

・平均時給
 1月の予想は+0.3%で、12月の+0.4%よりは下がる予想になっています。
 また、前年比ベースでは12月が3.2%⇒1月が3.2%の予想になっています。

ドル/円の相場は発表数値次第になりそうですが、ここ数ヶ月はこの指標にあまり反応していません。現状では、好数値が出てもFRBの利上げに繋がる話にはなり難く、逆に悪いと先々の利上げ回数の議論が出てきそうです。また、同日にISM製造業景況指数(24時)が発表されるので、失業率で動いても発表前に持ち高調整の反対売買の動きも予想されます。
(2019年2月1日12:50、1ドル=108円89銭)        
(以上)

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