ドル円110円到達後は戻り売りに押される(1/24朝)

23日の海外市場でドル円は米株式市場の動きを追随。

ドル円110円到達後は戻り売りに押される(1/24朝)

ドル円110円到達後は戻り売りに押される

23日の海外市場でドル円は米株式市場を追う動きとなりました。
序盤は前日引け後発表された好調な米企業決算等を材料にリスク選好が回復し、米株価指数は軒並み前日比大幅高で取引されドル買いが先行、米長期金利の上昇も加わってドル円は一時110.00をつける局面もありましたが、すぐに押し戻されました。
その後はNYダウが利益確定売りに前日比マイナスに転じるなどしたことから、ドル円もそれに沿った動きとなり、2:00過ぎにダウが底値をつけたあたりでは109.40まで下押し。しかし、終盤にかけて米株が再び反発、NYダウが前日比171ドルのプラスで終了するとドル円もやや戻し、東京時間7:00現在は109.60レベルで取引されています。

ドル円は年初の急落からの買戻しが一段落し、110円を前にした足踏み状態が続いていましたが、昨晩の反応を見ても110円より上のドル売り意欲は強く、また、一応110円をつけたことで達成感もでて、再度上値を試す動きとはなっていません。

米上院は長期化する一部の米政府機関閉鎖を打開すべく24日に共和、民主それぞれの予算案を採決する予定です。共和党案は国境の壁建設費用57億ドルが含まれ、一方民主党案は2月8日までの政府資金の手当てを意図したもので、現状ではいずれの案も通過するのは困難と見られていますが、既にさまざまな政府サービスが滞り、米国民の生活に影響が出ている中で、どちらかの案で妥協が成立する可能性は皆無ではなく、その場合にはドル円も一段の買戻しの動きが強まりそうです。

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