米12月失業率関連指標(19/1/4)

本日、米失業率関連指標が発表されます。今回の予想値は下記になっています。

米12月失業率関連指標(19/1/4)

米12月失業率関連指標

本日、米失業率関連指標が発表されます。今回の予想値は下記になっています。

米12月失業率関連指標

(今回発表予想)1月4日10時現在

失業率

失業率の予想は前月と変わらず3.7%になっています。レンジも先月と変わらず、大きく振れることはないと思います。既に48年ぶりの低数値ですので、この先に改善があっても緩やかなものに留まりそうです。また、MarketWatch紙の調査では、失業率が平均で3.6%の改善で、49年振りになると集計しています。
  下図は米(オレンジ)・欧(青)・日(灰)のリーマンショック前からの失業率推移です。各国で失業率に定義の違いがありますので、ここでは変化率だけ見て置く必要がありそうです。米国はここ4ヶ月間横這い傾向です。また、2012年からの大きく改善してきた欧州も横這い傾向、日本はここ2ヶ月で悪化傾向となっています。(黒線の右側は今回の米国失業率予想を加味しています)

米12月失業率関連指標 2枚目の画像

日米欧失業率推移

非農業部門雇用者数(NFP)

NFPの予想は18.4万人(レンジ16万〜22.5万人)となっています。先週までの予想では平均で19.2万人(レンジ16万〜24万人)でしたので、前回同様に直前で下方修正予想になっています。上限レンジが下がっています。12月下旬の政府機関閉鎖の影響がどの様にでてくるか判断し難いところがあります。
尚、昨日発表されたADP社民間雇用者数は従前予想の17.8万人⇒27.1万人と大きく上回っています。前月が2.2万人下方修正されているので、実質は24.9万人ですが、それでも予想より7万人多くなっています。内訳は大企業が54,000人増、中企業が128,000人増、小企業が89,000人となっています。

米12月失業率関連指標 3枚目の画像

図はNFP(青)とADP(オレンジ)の比較をしたものですが、図は当月から1年間を遡り(例:2018年12月分は2018年1月〜2018年12月の集計)各月で1年合計を記載しています。
2017年初を境にADP>NFPになっており、年間の差異(オレンジから青の差額)が21万(月平均1.8万)〜53万人(月平均4.4万)となっており、ADP社の12月までの合計253.6万人(月平均21.1万人)に当てはめると、予想されるレンジは16.7万人〜19.3万人程度となりそうです。
(黒い線より右側のオレンジはADPの実数値)

平均時給

12月の予想は+0.3%で、11月の+0.2%よりは伸びる予想になっています。但し、11月の予想も0.3%で、結果は0.2%でした。
 また、前年比ベースでは11月が3.1%⇒12月が3.0%の予想になっています。

ドル/円の相場は発表数値が大きく振れると動きそうです。失業率は3.6%までは予想の範囲内にありそうですが、NFPは22.5万人がレンジ上限ですが、20万人を越えるとある程度は反応を示しそうです。下限は15万人未満なら現状のドル安相場に影響を与えそうです。

(2019年1月4日11:00、1ドル=107円88銭)        
(以上)

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