ドル円急落 FRBパウエル議長発言で(11/29朝)

28日の海外市場でドル円は急落。

ドル円急落 FRBパウエル議長発言で(11/29朝)

ドル円急落 FRBパウエル議長発言で

28日の海外市場でドル円は急落。FRBパウエル議長は日本時間未明にニューヨークで行った講演で、「金利は幅広く中立的と推定する水準をわずかに下回っている」との認識を示しました。これは10月初旬の同氏の政策金利が「中立から遠い水準にある」との見解と大きく異なっており、金融市場にとってサプライズとなりました。
発言を受けて、深夜過ぎに一時114円台を回復していたドル円は短時間に下げ、113.44の安値をつけた後、東京時間7:00現在は113.65近辺での取引です。

今月燻っていたFRBのスタンス変化観測が、昨晩はかなり明白になったと市場でとらえられた形となりました。利上げ休止が近づいているとの見方に米主要指数は上昇、NYダウは617ドル高の25,366.43ドルで終了しています。米長期金利に大きな動きはありませんでしたが、来年のFRBの政策金利引き上げは一回のみとの見方が市場では優勢となりつつあります。

ドル円は金利先高観の後退で売られたものの、事前に上げていたこともあり結果として大きな動きとはなっていません。今回のパウエル議長の発言でも足下の景気の好調に12月の政策金利引き上げの予想に変化は無く、このまま年末にかけて株価の回復傾向が続くようであれば、リスク選好回復によるドル円の再度の上値試しもありうるものと思われます。
明日未明4:00には、FOMC議事要旨が公表され、前回11月7-8日時点でのFRBの政策判断の議論の内容に注目が集まります。

ドル円急落 FRBパウエル議長発言で

ドル円5分足

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