米株下げ止まらず、ドル円は売買交錯
11日の海外市場でドル円は112円台前半中心の動き。
米国株は昨晩も下げ止まらず、NYダウは前日比545ドル下げ、2日間の下げ幅は1,300ドルを上回りました。注目された9月の米消費者物価指数は前年比+2.3%と市場予想+2.4%をやや下回る結果となりドルの頭を抑えました。
米株が序盤に下げ止まりの動きを見せたことからドル円も一時112.53に上昇する場面もありましたが、終盤にかけて株価が下げ幅を拡げると東京時間の安値を下回る111.83まで下落、東京時間7:00現在は112.10-15レベルで取引されています。
トランプ大統領は昨晩も株式市場の下落について「制御不能のFRB」の責任と批判、記者会見で、利上げは必要ないとして「この点に関しては自分のほうがわかっていると思う」と述べました。一方インドネシアで開催中のG20では米中貿易摩擦を今回の株安の原因として懸念する声が各国から多くあげられています。
昨日米10年債利回りは一時3.12%台まで低下、米株が下げ始めた時点のレベルまで戻り、ドル円でも円高が加速することも無い中で、株価の下落が際立ちます。
米企業決算が本格化する中で週内に株式市場が反発の糸口をつかめるかが注目されます。
日経平均先物は海外市場で0.5%ほど下げていて、本日も軟調な展開が予想されますが、下げ幅は前日よりも縮小していることから、まずは昨日日経平均で915円下げた東京株式市場の本日の動きに注目です。東京を含むアジア市場で株価の下げが加速するようであれば、やや反応の遅れが感じられるドル円も111円台半ばにある8月安値からの上昇の61.8%戻しや、日足一目均衡表の雲の上限を試す動きとなりそうです。
ドル円日足
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