雇用統計上ブレでドル円111円台回復(9/7夜)

注目の雇用統計では非農業部門雇用者数20.1万人の増加、平均時給は前年比+2.9%と強めの数字となりました。

雇用統計上ブレでドル円111円台回復(9/7夜)

雇用統計上ブレでドル円111円台回復

注目の雇用統計では非農業部門雇用者数20.1万人の増加、平均時給は前年比+2.9%と強めの数字となりました。失業率は前月比横這いの3.9%とやや予想を下回りましたが、失業率以外は想定の範囲内ながら期待以上の数字と言え、ドルは主要通貨に対し強含む展開です。

ドル円は発表後111.09のスパイクプライスをつけ東京時間22:00現在も111.05近辺の高値圏での取引。ユーロドルもドル買いが強まり1.16割れを示現しています。また、米10年物国債利回りは一時0.06%上げて2.93%まで上昇しました。

ドル円は21日移動平均(110.95)を回復して一目均衡表の雲の中央に戻り、ユーロドルも下げたとはいえ1.1548の21日移動平均を下回らない居心地のいいレベル。
雇用統計の数字は9月のFRB追加利上げを十分裏づけ、12月の再利上げも十分見込み得る内容となりましたが、大きな違和感も無く、ドル円もユーロドルもむしろ最近のレンジ中央での取引に回帰した形となりました。

今週最大のイベントを無難に消化した為替市場は13日のECB理事会を皮切りに19日の日銀政策決定会合、そして金利引き上げの予想される25-26日の米FOMCまで、「中銀の季節」を迎えます。米国の貿易政策、新興国市場の混乱の長期化等は引き続き為替市場の波乱要因ですが、来週は日米欧の金融政策の温度感の差異、とりわけ相対的に不透明感の強いユーロ圏のファンダメンタルズ、金融政策に再び注目が集まりそうです。

雇用統計上ブレでドル円111円台回復

ドル円5分足

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