ドル円急落、トランプ大統領FRBに不満表明(7/20朝)

19日の海外市場でドル円は、序盤には発表されたフィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数等の指標の好調を材料に上昇し

ドル円急落、トランプ大統領FRBに不満表明(7/20朝)

ドル円急落、トランプ大統領FRBに不満表明

19日の海外市場でドル円は、序盤には発表されたフィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数等の指標の好調を材料に上昇し、一時直近の高値を上回る113.17をつけましたが、トランプ大統領が人民元の下落とFRBの金融政策を不満とする発言をしたことで急落、安値112.06をつけた後東京時間7:00現在は112.40近辺での取引です。

トランプ大統領はCNBCのインタビューで中国の人民元について「岩のように下落している。われわれの通貨は上昇しアメリカを不利にしている」と発言、また、FRBのパウエル議長について「とてもよい人物を起用した」としながらも、「景気が上向くたびに金利を引き上げたがるのは面白くない、それでもFRBにはベストだと思うことをやらせている」と述べました。
トランプ大統領の発言は直接FRBの独立性を損なうようなものではありませんでしたが、異例の米大統領の金融政策批判に市場は動揺、長期金利も低下して米10年物国債利回りは2.83%台で推移しています。

また、昨日は米政府による自動車輸入制限に関する公聴会が開かれ、日本政府をはじめ各国の関係者が反対の立場を示しましたが、トランプ大統領は自動車と自動車部品に最大25%の関税を導入する可能性があるとされており、米通商政策の先行き不透明感もドル円の頭を抑える形となっています。

ドル円急落、トランプ大統領FRBに不満表明

二日連続で113円台を維持できなかったことでドル円の上昇基調にやや翳りが見られています。ドル買いのポジションも相応に積みあがっているものと思われ、とりあえず足もとをサポートしている、一目均衡表の転換線のある112円近辺を割り込むと調整が強まる局面も予想されます。

この後8:30から本邦6月の全国消費者物価指数の発表が、13:30からは全産業活動指数の発表があります。

オーダー/ポジション状況

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