ドル円今年1月以来の112円台乗せ
昨晩の海外市場でドル円は上昇、一時今年1月以来の水準となる112.17をつけ、東京時間7:00現在も111.95レベルとドル高値圏での取引です。
発表された6月の米生産者物価指数は前年比+3.4%と2011年11月以降最大の上昇となりました。ただ、昨晩は米中の貿易戦争をめぐり中国が合併承認遅延など新たな報復の方針を明らかにしたことや、NATOでトランブ大統領が執拗にドイツを攻撃したことが米株下落を招くなどドルにとっての悪材料も多い中、発表後しばらくはドル円の反応は鈍いものでしたが、その後はほぼ一方向に上昇しドルの底堅さを示しました。
昨晩は原油など商品価格の下落も目立つなかで、米金利上昇加速や保護貿易的傾向の影響を受けやすい新興国通貨が下げたこともドルの上昇を支えましたが、そのさなかにトルコのエルドアン大統領が「(トルコ)金利とドルは近く下落する」と発言、トルコリラは今朝方対ドル4.9743、対円で22.46と対ドルでは史上最安値を更新しています。
ドル円はテクニカルには主要な抵抗線トレンドラインを上抜けて一段の上昇を見込む動きとなっています。今晩は米消費者物価指数の発表があり、生産者物価同様強い数値となるのか注目されます。本日この後8:50から本邦対外対内証券投資の発表があります。
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