ドル円110円半ばで小動き終始
週明けの海外市場でドル円は方向感無く推移。
昨晩は材料難の中、米中の貿易をめぐる対立への不安が市場を支配、NYダウは5営業日続落となりました。
米国は中国に対し7月6日に第一弾の360億ドル分の制裁関税を開始すると発表、また、昨晩米国のポンペオ国務長官はデトロイトで「米国は中国から前例の無いレベルの窃盗を受けている」「中国の指導者らは過去数週間に開放とグローバル化を主張してきたがそれはジョークだ」などと述べています。
一方で日銀が足踏みを続け、ECBがこれまでの想定よりやや利上げ開始が遅くなりそうなことが判明した現状では、年内更に2回の金利引き上げが予想されているドルのファンダメンタルズ面での優位は明らかで積極的にドルを売る局面でもありません。
テクニカル的にはドル円は現状先週明確に上抜けた200日移動平均線(現在110.25レベル)に下支えされており、昨晩も海外の円安値は110.38まで、先週が結果をともなうイベント続きでやや相場に疲れが出ていることもあり、次の材料待ちの状況です。
昨晩から始まったECBの中銀フォーラム、昨年はフォーラムでのドラギ総裁の緩和終了の示唆がその後のユーロ高加速の一因となりました。昨晩のドラギ総裁のオープニングコメントには市場が関心をひくような内容は含まれていませんでしたが、本日も日本時間17:00にスピーチがある他、20日にはドラギ総裁とパウエルFRB議長、黒田日銀総裁揃い踏みのパネルディスカッションも予定されており注目されます。
オーダー/ポジション状況
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