ドル堅調、トルコリラは中銀コメントで反発(5/17朝)

昨晩の海外市場でドル円は110円台前半で方向感無く推移。

ドル堅調、トルコリラは中銀コメントで反発(5/17朝)

ドル堅調、トルコリラは中銀コメントで反発

昨晩の海外市場でドル円は110円台前半で方向感無く推移。
米長期金利は3.1%をつけて高止まり、ドルの下値を支えドル円は110.20近辺にある200日移動平均線に絡む動きとなっています。
一方で昨晩ユーロは下落、イタリアのポピュリスト2政党が連立の方向で合意しつつあり、連立協議の中にECBに対して2,500億ユーロの債務減免を求める計画が含まれているとの報道が重石となり一時1.1764まで下値を広げました。

昨晩は市場のテーマがやや拡散気味で、ドル円ではやや焦点を絞りにくかった印象です。
上昇する長期金利、北朝鮮との米朝首脳会談開催へ北朝鮮への揺さぶり、米中貿易交渉への楽観などベクトルの異なる動きの中でドル円は方向感を失った形となりました。
ただ、ドルの下落局面で110円割れを回避したことでやや下値に底堅さが出てきており、最終的にはファンダメンタルズの強さに支えられ、しばらくドルは堅調に推移しそうです。

尚、連日史上最安値を更新していたトルコリラは昨晩急反発。トルコ中銀がリラ安を防ぐために必要な措置を取ると表明したためでドルトルコは一時4.39台半ばまで値を戻し、トルコ円は25円台を回復しています。ただ、自国通貨が売られている局面で中央銀行が利上げ等の手段で防衛を試み、最終的に成功したケースはほとんど無く、この報道でのトルコリラの回復は限定的なものと思われます。東京時間7:30現在トルコリラは反落し、対ドル4.4250対円では24.90レベルで推移しています。
この後8:50からは本邦3月の機械受注の発表があります。

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