ドル円上昇 地政学、貿易摩擦両リスク後退で(4/13朝)

13日の海外市場でドルは序盤に主要通貨に対して上昇。米国のトーンが変化しシリア攻撃が昨日考えられていたほど切迫していないとの見方が広がったことで

ドル円上昇 地政学、貿易摩擦両リスク後退で(4/13朝)

ドル円上昇 地政学、貿易摩擦両リスク後退で

13日の海外市場でドルは序盤に主要通貨に対して上昇。米国のトーンが変化しシリア攻撃が昨日考えられていたほど切迫していないとの見方が広がったことでドルに買戻しが入りました。ドル円はNY序盤に107.43の高値をつけた後、一時方向感を失い107円近辺まで失速しましたが、トランプ大統領が、クドロー国家経済会議委員長とライトハイザー米通商代表部代表にTPP(環太平洋連携協定)への復帰検討を指示したとの報道が流れると再び上昇に転じ、東京時間7:00現在は107.30レベルでの取引です。

昨日も市場はトランプ大統領と米国の動きに振り回された形となりました。
昨晩トランプ大統領はシリアへの攻撃は「間もなくかもしれないし当分起こらないかもしれない」とツイートし、前日の過激な発言からは大きくトーンダウン、12日早朝には国家安全保障チームと会合が行われたものの最終的な決断を下すには至らなかったと発表されています。また、TPP復帰検討に加え昨日トランプ大統領は農業州の共和党知事および議員との会合で「中国が一段の開放に前向きならば貿易戦争は回避可能」とも述べており、昨晩は地政学リスク、貿易摩擦の両面からリスクが後退、NYダウは293ドル高の24,483.05で終了しています。

マティス米国防長官は昨日議会の公聴会で、「あらゆる可能性を検討しているまだ何も決定していない、証拠を探している」と述べており、シリアに対する攻撃開始には今しばらく時間を要すると思われるものの、攻撃を行う可能性は高く、為替市場はしばらくは様子見せざるを得ない状況です。
ドル円はチャート上も昨日の上昇で再び一目均衡表の雲の中に入り、今後の雲の下限の下降に伴い雲のなかで膠着感を強めていく可能性が高そうです。

尚、昨晩はビットコインが急反発。対円で昨日17:00時点の73万円近辺から一時85万8千円台まで上昇して、2月末以降(×昨年12月以降→訂正)最大の上げを記録、東京時間7:00現在も83万8千円近辺で取引されています。米国では来週17日が確定申告期限となっており、昨年の仮想通貨上昇分に対する納税資金調達のための仮想通貨の売却が一巡し、新たな買いが入ってきている可能性があります。

本日この後11:00には3月の中国貿易収支が公表されます

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