ドル円、下落後株価反転につれ切り返す
昨晩の海外市場でドル円は序盤には米中貿易戦争激化の懸念からドルが売られ、一時106円を割り込む展開となりましたが、同じ理由で大きく下げて始まった米株価がロス商務長官やクドロー国家経済会議委員長が相次いで中国との交渉による解決を重視する方針を明らかにすると、懸念後退から株価は前日比プラス圏に転じ、ドル円も106円台後半に反発。東京時間7:30現在は106.75レベルでの取引です。
中国は米国が3日に発表した追加報復関税に対抗する措置として、4日に航空機、大豆、自動車等を含む追加の報復関計画を発表。貿易戦争の更なる拡大に、米株式市場は序盤には大きく下げて始まり、NYダウは寄り付き前日比マイナス510ドルの大幅安での取引開始となりましたが、前述の中国との交渉可能性を示唆する発言や、ADP雇用統計の改善等を材料に徐々に買戻しが入り、結局終値では前日比+230.94の24,264.30で終了しています。
昨晩はセントルイス連銀ブラード総裁も講演で米中の貿易摩擦が経済の先行きに与えるマイナスの影響に懸念を表明、加えて「現在の金融政策は中立に近く、このような環境下でインフレに下方圧力をかけるような利上げは必要ない」と発言しています。
昨晩も米中の貿易戦争に市場は振り回された形となりましたが、どちらの追加報復関税案も発効日は明確にされておらず、交渉を前提とした探り合いの様相です。とはいえ、交渉決裂でこれらの追加部分が実際に発動される可能性は否定できず、しばらくはこのテーマから目を離せそうにありません。
しかも今晩はこのタイミングで2月の米貿易収支が発表され市場では赤字拡大が予想されており、いつも以上に注目を集めそうです。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2018.04.05
ドル円貿易戦争リスクに振り回されるも戻り高値更新(4/5)
中国は大豆、自動車、航空機等への報復関税導入方針を示したが、特に米国産大豆等の重要商品にまで対象を拡大したことが市場には大きな衝撃だった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2018.04.04
ドル円 方向性示せるか、米株や経済指標に注目(4/4夕)
4日の東京市場は、106円半ば挟みで動意らしい動意なし。値幅も終日を通して30ポイント程度の凪相場だった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。