円 一時107円台を回復、日朝首脳会談の可能性
昨晩の海外市場でドル円はほぼ一方向に上昇。北朝鮮の金正恩労働党書記長の電撃的訪中と中朝首脳会談の実施により、朝鮮半島の非核化に向けての動きが加速するとの見方が強まり、更に6月に日朝首脳会談が開催される可能性があるとの観測報道も出たことから、地政学リスクの後退に円の売り戻しが進みました。
朝日新聞は北朝鮮関係筋の話として、最近北朝鮮労働党中央が行った党幹部への学習会において、「日本政府が最近朝鮮総連を通じ首脳会談開催の意志を北朝鮮側に打診してきている」と説明、6月初めにも平壌で日朝首脳会談開催がありうるとの対日政策が説明されたと報じています。
また、発表直後の反応は鈍かったものの昨晩公表された米第4四半期GDPは事前予想2.7%、前回2.5%を上回る年率2.9%と好調であったこともドルの下支えとなりました。
北朝鮮が中国を訪問した背景には中国の力を後ろ盾に、より有利に米国との交渉を進める意図があるものと思われ、手放しで半島の緊張緩和を期待するのは時期尚早と思われ今後の北朝鮮の動きには注意が必要です。
また、本邦年度末を控え、また週末金曜が欧米主要市場休場のロングウィークエンドを控え、市場は大きくポジションを傾けにくい時期でもあり、このまま一方向で円安が進む感じもありません。
本日はこの後8:50に本邦2月の小売売上高が公表されます。
オーダー/ポジション状況
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