FOMC予想通り金利引き上げ、経済見通しは強め
注目されたFOMCでFRBは市場予想通り0.25%の利上げを決定、ステートメントには「最近数ヶ月で経済の見通しは更に強いものとなった」との文言が加わりました。
また同時に発表された経済見通しでは2018年のGDPを+2.7%、2019年を+2.4%とそれぞれ12月時点の見通しより0.2%と0.3%の上方修正を行っています。
また、FEDレートに関して2018年はあと二回の利上げで変わらずでしたが、19年と20年については金利見通しを引き上げています。
ドル円は直後に106.00-50レンジで乱高下、その後パウエル議長会見直前に106.64の高値をつけましたが、記者会見中に下落、終了直前には106円割れとなりましたが4:30現在はやや戻し106.10レベルでの取引です。一方ドルは対ユーロではほぼ一方向で売られ、ユーロドルは1.22台半ばから1.2340まで上昇し、その後も1.23台前半での取引、米長期金利はやや上げて10年物国債利回りで2.93%をつけたものの2.88%に低下、米株も発表直後の上げを記者会見中に失い、終盤にかけてNYダウはマイナスに転じています。
パウエル新議長初の記者会見は内容的には目新しいものは無く、ステートメントの変化に比べるとあまりタカ派的な姿勢も見られず、楽観的見解を基調としつつも慎重姿勢を崩さなかったことがやや市場の失望を誘ったといえるでしょうか。
ただ、全般的にパウエル新議長は初の記者会見を無難にこなした印象で会見の受け答えには安心感がありました。
金融市場はFRB議長の交代と今年初めての政策金利引き上げという大きなイベントを最小限のインパクトで無事通過、次の材料探しとなります。
先ほど5:00に発表となったニュージーランドの政策金利は1.75%で不変、本日このあとは9:30に豪州の雇用統計の発表があります。
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