ドル下落、鉄鋼、アルミへの輸入関税警戒
昨晩の海外市場でドル円は序盤堅調に推移しましたが、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに高率の関税を課すと発表したことから市場は混乱、株価の下落に伴ってドル円も売られ、一時106.20まで下げて東京時間7時現在は106.25レベルのドル安値圏で推移しています。
昨晩は発表された個人所得、ISM製造業景況指数などの指標が事前予想を上回り、新規失業保険申請者数は予想比減少するなど米経済の好調さを裏付ける結果となったことから、序盤はドルが上昇しました。加えてパウエルFRB議長が上院議会証言でインフレの兆候は全く見られないなどと発言したことから米株価も上昇して始まりましたが、その後トランプ大統領が業界団体との会合で安全保障上の脅威となっているとして鉄鋼に25%アルミニウムに10%の高率の輸入関税を課す方針を表明したことを嫌気して株価が下落、ドルも歩調を合わせて下げた形となりました。
これに対しユンケル欧州委員長は断固とした対応を取る方針を表明、パウエルFRB議長やダドリーNY連銀総裁も保護主義に反対の姿勢を表明するなど、保護主義的傾向への警戒を強めています。
NYダウは結局420ドル下げて24,608.98ドルで終了、リスク選好は大幅に後退し市場のセンチメントは悪化しています。尚、この動きの中で米10年物国債利回りは2.80%まで低下しています。
ようやく足下を固めつつあった米株価の昨晩の下落は重く、本日東京時間の本邦株価への影響が懸念されます。このまま株安が連鎖するようであれば、ドル円は105円台に下落する可能性が高いものと思われます。
本日この後8:30からは本邦1月の失業率、2月の東京地区の消費者物価指数発表があります。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2018.03.02
ドル円 世界連鎖株安拡大でリスクオフの円高(3/2)
トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を表明したことで1日のNY株式市場では自動車関連株が急落、
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2018.03.01
ドル円レンジ取引続くただ株価の動きに要注意(3/1夕)
1日の東京市場は、106円後半の往来相場。値幅30ポイント強という狭いレンジ内での上下動で、目立った方向性を示せなかった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。