ドル下落、鉄鋼、アルミへの輸入関税警戒(3/2朝)

ドル下落、鉄鋼、アルミへの輸入関税警戒

ドル下落、鉄鋼、アルミへの輸入関税警戒(3/2朝)

ドル下落、鉄鋼、アルミへの輸入関税警戒

昨晩の海外市場でドル円は序盤堅調に推移しましたが、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに高率の関税を課すと発表したことから市場は混乱、株価の下落に伴ってドル円も売られ、一時106.20まで下げて東京時間7時現在は106.25レベルのドル安値圏で推移しています。

昨晩は発表された個人所得、ISM製造業景況指数などの指標が事前予想を上回り、新規失業保険申請者数は予想比減少するなど米経済の好調さを裏付ける結果となったことから、序盤はドルが上昇しました。加えてパウエルFRB議長が上院議会証言でインフレの兆候は全く見られないなどと発言したことから米株価も上昇して始まりましたが、その後トランプ大統領が業界団体との会合で安全保障上の脅威となっているとして鉄鋼に25%アルミニウムに10%の高率の輸入関税を課す方針を表明したことを嫌気して株価が下落、ドルも歩調を合わせて下げた形となりました。
これに対しユンケル欧州委員長は断固とした対応を取る方針を表明、パウエルFRB議長やダドリーNY連銀総裁も保護主義に反対の姿勢を表明するなど、保護主義的傾向への警戒を強めています。
NYダウは結局420ドル下げて24,608.98ドルで終了、リスク選好は大幅に後退し市場のセンチメントは悪化しています。尚、この動きの中で米10年物国債利回りは2.80%まで低下しています。

ようやく足下を固めつつあった米株価の昨晩の下落は重く、本日東京時間の本邦株価への影響が懸念されます。このまま株安が連鎖するようであれば、ドル円は105円台に下落する可能性が高いものと思われます。
本日この後8:30からは本邦1月の失業率、2月の東京地区の消費者物価指数発表があります。

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