ドル安一服、ボックス相場続く可能性も(1/30夕)

30日の東京市場は、小動きながらドル安・円高。夕方には108.60円台まで値を崩し、直近安値108.28円を視界内に捉えられてきた。

ドル安一服、ボックス相場続く可能性も(1/30夕)

ドル安一服、ボックス相場続く可能性も

30日の東京市場は、小動きながらドル安・円高。夕方には108.60円台まで値を崩し、直近安値108.28円を視界内に捉えられてきた。

ドル/円は108.90-95円で寄り付いたのち、ドルが小じっかり。一時109円台を回復し、109.20円レベルまで値を上げている。
しかし、前日比70円安で寄り付いた日経平均株価が下げ幅を拡大、終値ベースでは5日続落、337円安で大引けたことも嫌気され、為替もドル買いの勢い続かず。高値示現後ドルは反落に転じると、夕方にかけては108.60円台まで軟化、16時時点では108.70-75円の日中安値圏で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、「北朝鮮情勢」。有力欧米紙であるウォールストリート・ジャーナルが「北朝鮮、年次軍事演習の規模縮小」、朝鮮日報が「平昌五輪開幕前日の北軍事パレード、5万人以上動員か」などと報じるなか、米国務省は「北朝鮮担当高官が2月初旬に日韓歴訪へ」と発表している。
また、それとは別に、茂木再生相から「為替レートは日本経済に影響があり、今後も注視する」との発言が聞かれていた。

<< 欧米市場の見通し >>

大きな流れは、ドル安・円高方向にバイアスがかかるも、足もとは調整色がジワリと強まってきた感を否めない。実際、時間足チャートでは、先週24日の欧州時間以降は108.30-109.80円といった1.5円ほどのボックス相場で、短期的な方向性はやや欠いている状況だ。過去1週間近く続く、ボックス圏を上下どちらに放れるのか、その攻防に注視してみたい。
ただ、本日はトランプ米大統領の一般教書演説、明日にはイエレンFRB議長最後のFOMC会議の結果発表などが予定されていることで、足もとのようなレンジ取引は長く続かないとの声も聞かれていた。

テクニカルに見た場合、前述したように24日以降は108.30-109.80円のボックス相場だが、今週だけと期間を阻めると形成レンジはさらに狭まり108.50-109.20円となる。わずか70ポイントのレンジ取引に過ぎない。前者である1.5円レンジのブレークももちろんながら、まずは後者の70ポイントレンジをめぐる攻防に要注意だ。本日の東京夕方に108.60円台まで値を下げていることからすると、ボックスを下抜けする公算が高い気もするが、果たして結果は如何に!?

一方、材料的に見た場合、1月の消費者信頼感指数など幾つかの米経済指標が発表される見込みであるほか、予定されている「トランプ米大統領の一般教書演説」を警戒する声は多い。
後者については、大統領自身が「演説では移民制度改革案や貿易促進への取り組みについて語る」と明らかにしており、スタンスがいまひとつ掴み切れない保護主義政策を中心とした貿易問題に関する発言の内容をめぐり相場が荒れる可能性も取り沙汰されていた。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.30-109.30円。ドル高・円安方向は、今週のドル高値に当たる109.20円レベルが最初の抵抗で、抜ければ先週末高値の109.75-80円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日の東京安値108.60円が弱いサポートだが、割り込むと前回安値の108.28円、さらには昨年9月安値107.32円なども視界内に入りそうだ。(了)

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