ドル円 円高値圏で下げ止まり(1/11朝)

10日の海外市場でドル円は112円割れを示現。前日の日銀による日本国債買入れ額減少の余波が予想以上に長引いて円買いが継続したこと、

ドル円 円高値圏で下げ止まり(1/11朝)

ドル円 円高値圏で下げ止まり

10日の海外市場でドル円は112円割れを示現。前日の日銀による日本国債買入れ額減少の余波が予想以上に長引いて円買いが継続したことに加え、中国の米国債買入れ方針をめぐる報道によるドル売りが生じたことで、一時111.27と昨年11月以来の円高となりました。しかしその後は下げ止まり東京時間7:00現在は111.44レベルでの取引です。

昨晩は材料難の中、中国政府が米国債の買い入れをやめるまたは減らすとの憶測が出て米国債が売られ、10年ものの米国債利回りは一時2.59%まで上昇、その後落ち着きを取り戻し2.55%に戻しましたが、真偽のほどや中国政府の意図ははっきりしていません。
米金利の上昇とは裏腹に為替市場はドル売りで反応、ドルは主要通貨に対して下げましたが、その後カナダ政府筋の話として米国のNAFTA離脱の可能性が高まっているとの見方が流れ、カナダドル、メキシコペソなどに対してドルが買われたこともありドル円も下げ止まっています。

ドル円は昨日の下げで一目均衡表の雲の下限を突き抜けて、更に111.70前後にあって当面のサポートと見られていた200日移動平均線も割りこんだことから、テクニカルには下値が広がり、上値は重い状況となっています。ここからの下値目処は昨年安値107.32からの上昇の半値戻し(111.03)、61.8%戻し(110.15)あたりとなり、一旦下げ止まったとはいえ更なる下落には警戒が必要です。

本日この後9:30から豪州小売売上高、14:00からは景気動向指数の発表があります。

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