ドル円113円台前半で底堅く推移
21日の海外市場でドル円は113円台前半でじり高推移、東京時間7:00現在は113.39レベルでの取引です。
米税制改革法案は、未明に下院で再採決の後可決され成立は大統領の署名待ちとなりました。トランプ大統領は初めて大きな公約を実現できた形ですが、米国内では事実上優遇されるのは富裕層と企業だけであるとの冷静な見方も広がり、また、財政悪化に対する懸念もあって法案成立前後で円以外の主要通貨に対してドルはむしろ売られています。
税制法案成立で米長期金利は昨晩も上昇、10年もの国債利回りは一時久々に2.50%に達しましたが、米株は反落、「セル・オン・ザファクト」と「クリスマス・年末相場」による流動性の低下がミックスした動きとなっています。
主要イベントが終了し、市場はやや金利相場的な様相となりつつある中、本日は日銀政策決定会合が終了し、結果発表と総裁記者会見が予定されています。
米欧が金融緩和政策の縮小による正常化へと向かう中で、日銀は金融緩和政策の維持が予想されており、その政策ギャップと金利差拡大がドル円相場を下支えしています。本日は黒田総裁の記者会見等でこの異次元金融緩和の継続に関し、何らかのニュアンスの変化が見られるか念のため注目です。
尚、先ほど発表されたニュージーランドの3QGDPは市場予想前年比+2.4%に対し+2.7%と大幅に改善し、ニュージーランドドルが上昇、対円では発表前後で79.10前後から79.55レベルへ急上昇押しています。
オーダー/ポジション状況
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