ドル円 112.80の抵抗超えれば113円台回復も!?(12/1夕)

1日の東京市場は、ドルが小じっかり。112円後半を中心とした揉み合いながら、小幅に続伸し、直近の戻り高値を一時更新する局面も観測されていた。

ドル円 112.80の抵抗超えれば113円台回復も!?(12/1夕)

<< 東京市場の動き >>

1日の東京市場は、ドルが小じっかり。112円後半を中心とした揉み合いながら、小幅に続伸し、直近の戻り高値を一時更新する局面も観測されていた。

ドル/円は112.50-55円で寄り付いたものの、明確な方向性は乏しい。値幅としては、112.30-70円といった40ポイント程度のレンジ取引だったが、前日のNY時間に記録したドルの戻り高値112.64円を一時更新するなどドルは総じて強含み。上値も重いが下値も堅く、ドルは下げ渋りの様相をうかがわせている。16時時点では、日中のドル高値圏である112.60-65円で推移し、欧米時間を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、引き続き北朝鮮情勢。また、米税制改革に関する報道も相次ぎ、マーケットで思惑を呼んでいた。後者について一例を挙げると、米議会のマコネル共和党上院院内総務が発した「税制改革法案関連の次の上院本会議採決は米東部時間の1日午前11時以降」との見通しになる。
そのほかでは、前日一部で報じられた「日本ペイント、米同業に1兆円の買収提案」が早々に中止と発表されたほか、「天皇陛下、再来年4月30日の退位固まる」との報道、メスター・クリーブランド連銀総裁による「緩やかな利上げにともない長期金利上昇へ」との発言などが伝えられていた。

<< 欧米市場の見通し >>

前日に111.70円という、過去数日間のレンジの上限を超えたことでドル高方向の展望が広がった感はあったものの、まさかのドル続伸で112円後半まで達してくるとは予想していなかった。
いずれにしても、足もとのドルの強さを受け下方向のリスクはさらに軽減したもようだ。テクニカルには、先週末のNYクローズで下回っていた移動平均の52週線ならびに、週足・一目均衡表の雲の上限が位置する112.30-40円を本稿執筆時で上回っている。このまま、本日のNYクローズでも維持することが出来るかどうか、来週の相場を見極める意味でも注視しておきたい。

テクニカルに見た場合、前述したように週足の観点で言えば、先週割り込んできたことで、しばらく抵抗になると考えられた52週線などを早くも上回ったレベルで推移している。いわゆる「ダマシ」の可能性もないではないが、ドルの基調は強そうだ。
そんなドルの次の上値メドは、11月高値114.74円を起点とした下げ幅の半値(50.0%)戻しにあたる112.80円レベル。また、週足でなく日足・一目均衡表の雲の上限は113.10円レベルに位置しており、それらがターゲットとして意識されている。

一方、材料的に見た場合、11月の製造業PMI確報や同ISM製造業景況指数などの米経済指標が発表されるほか、カプラン・ダラス連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の講演も予定されており、それらは当然要注意。なお、本日は「月初めの第一金曜日」であり、通常であれば「米雇用統計」が発表されることが多いものの、今月の発表は来週金曜日(8日)となる。お間違えなきよう、していただきたい。
そのほか、ここ最近の話題を集めている「北朝鮮情勢」や「税制改革をめぐる米議会の動き」などにも注意を払いたいところだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、112.00-113.20円。ドル高・円安方向は、フィボナッチでみたテクニカルポイントに112.80円の攻防にまずは注視。抜ければ113円台回復が視界内に入り、日足・一目均衡表の雲の上限が位置する113.10円などが次のターゲットとなりそうだ。
対するドル安・円高方向は、前述した52週線などが位置する112.30-40円をめぐる攻防が注視されている。これはザラ場ベースだけでなく、NYクローズで維持できるかどうかという点でも注目だ。下回れば移動平均の200日線のほか複数のサポートが位置する111円後半を目指す展開に。(了)

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