FOMC 景気判断を上方修正 ドル小幅上昇(11/2早朝)

2日未明に公表されたFOMCのステートメントでFRBは米国の経済活動について従来の「緩やかに拡大している」との表現を「着実に拡大している」に上方修正しました。

FOMC 景気判断を上方修正 ドル小幅上昇(11/2早朝)

FOMC 景気判断を上方修正 ドル小幅上昇

2日未明に公表されたFOMCのステートメントでFRBは米国の経済活動について従来の「緩やかに拡大している(rising moderately)」との表現を「着実に拡大している(rising at a solid rate)」に上方修正しました。市場予想通り政策金利等の変更はありませんでした。

これにより、12月12、13日に予定されている次回FOMCでの利上げは揺るがないものとなったと考えられ、ドルは主要通貨に対して強含みで推移しています。

ステートメント発表時点では113.90近辺で推移していたドル円は東京時間3:00の結果公表後114円台に上昇、ユーロも直後は上下に触れましたが、対ドルで1.1612まで下落した後3:45現在は1.1618レベルで取引されています。ただ、12月の利上げは既にほぼ織り込み済みであったことから、ニューヨーク時間朝方のドル高レベルには達しておらず、直後の反応としては比較的穏やかなものとなっています。長期金利も小幅に上昇、発表前に2.35%近辺で取引されていた米10年物国債利回りは約2bp上昇して2.37%で取引とこちらも緩やかに上昇。市場の期待を裏切らないFRBの判断に無難にイベントを通過した印象です。

今回の結果は市場に安心感を持って受け入れられていますが、この後、2日には、次期FRB議長の指名と税制改革法案の公表、3日は雇用統計とイベントが続くため引き続き市場は様子見気分の強い商状が続いています。トランプ大統領は2日の税制改革法案発表に立ち会う意向を表明、焦点となっている富裕層向けの減税の有無、遺産税の撤廃等に注目が集まりそうです。

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