米税制改革期待でドル続伸
NY序盤にトランプ大統領が「わが国の歴史上最大の減税と税制改革の承認手続きがまもなく始まる、議会よ急げ!」とツイッターでつぶやきましたが、その場では反応薄、注目された米生産者物価指数は除く食品・エネルギーベースで前年比+2.0%と事前予想+2.1%をやや下回る結果となり発表直後にはドルは一瞬弱含み、ドル円は110円を割り込む場面もありました。
しかし、数分後にトランプ大統領がツイッターで「(ハリケーン)イルマとハービーで荒廃した今、減税と税制改革が以前より必要とされている。さあ行け議会!」と再度つぶやいたあたりから、ドル買いが強まり、その後も共和党幹部が2週間以内に税制改革案の骨子を提出すると述べるなどしたために、ドル円は110.69まで続伸、ユーロドルは1.1900を割り込み急落しました。
昨晩は俄かに復活した「トランプトレード」にドル買いが強まった形ですが、税制改革の詳細は明らかになっておらず、財源確保のための富裕層への増税、法人税率15%引き下げの可否等細部の調整が続けられているようで、野党民主党の協力も得て年内に議会を通せるかは未だ不透明、更なるドル買いにつなげるためには内容の確定と共和党内部と民主党の支持表明が必要です。
日本時間朝6:00現在ドル円は110.50近辺での取引。市場では今晩の米消費者物価指数に注目が集まります。
この後10:30からはオーストラリアの雇用統計、13:30からは本邦鉱工業生産と設備稼働率の発表があります。
オーダー/ポジション状況
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