ドル上昇、リスク回避後退続く
11日の海外市場でドルは主要通貨に対して上昇、ドル円は一時109円台半ばを回復しました。
東京時間108円台半ばで取引されていたドル円は、北朝鮮が記念日を挟んで様子見の姿勢を保ったこと、米国を襲ったハリケーン「イルマ」が勢力を弱め、また被害額が当初予想を下回る見込みとなったことからリスク回避の動きが後退し、海外時間にほぼ一方向で値を上げました。ニューヨーク時間に高値109.51をつけたドル円は東京時間早朝は109.40近辺で推移、またユーロドルも前日アジア時間の1.20近辺から1.1950レベルまで下落しての取引となっています。
昨晩は材料難の中、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の北朝鮮追加制裁決議に注目が集まりましたが、アメリカが当初主張した原油の禁輸処置や、金委員長の個人資産凍結が除かれていることが明らかとなったこともドルの追い風となりました。
この後日本時間7:00から国連安全保障理事会で制裁決議が採決されることとなっていて、中国とロシアの出方、および結果を受けての北朝鮮の動きに注目が集まります。
北朝鮮追加制裁決議案全会一致で可決 為替動かず(9/12朝追記)
北朝鮮に対する国連の安全保障理事会による制裁決議は日本時間7:00過ぎに15対ゼロの全会一致で可決されました。
但し内容的には、石油の全面禁輸が前年並みの上限設定に変更、金委員長の個人資産凍結を除外するなど一部で大きく内容が軟化していることから、為替市場の反応は限定的です。
ドル円は7:30現在109.30、ユーロドルは1.1958と決議前とほぼ同値での取引となっています。
ただ、繊維製品の輸出禁止や、北朝鮮労働者の就労拒否など、制裁が強化されている部分もあり、北朝鮮の反応が注目されます。
オーダー/ポジション状況
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