ドル円109円台前半で週明けは静かな動き
先週末の海外市場でドル円は一時108.74と6月14日の安値108.83を下回る水準で取引されました。
注目された7月の米消費者物価指数(CPI)は前年比+1.7%と市場予想+1.8%よりやや悪化。
ドルはCPI発表直後に急落し、ドル円は約四か月ぶりの安値、ユーロドルも.1835と約一週間ぶりのドル安ユーロ高となりました。
ドル円はその後急激に買い戻され、逆にこの日の高値109.40をつける値動きの荒い展開となりましたが結局は109.19とほぼ行って来いで終了、ユーロはCPI後の上昇の後、一旦はもみ合ったものの終盤は1.18台前半をキープして越週しています。
北朝鮮問題は引き続きドルの重石となっていますが、週末にポンペオCIA長官、マクマスター大統領補佐官が相次いで北朝鮮との現時点での核戦争の可能性を否定しており、ロシアのラブロフ外相が米朝の仲介に乗り出す意向を示すなど、やや緊張緩和の兆候も見られ市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
週明けのアジア市場でここまでドル円は109.00-20、ユーロは1.1807-30で静かな取引、日本のお盆入りで今週は市場の流動性の更なる低下が見込まれ為替市場の動きは鈍りそうです。
一方でドル円に関しては6月14日の安値を割り込んだことでチャート的には円高方向への下値余地が広がった形となっており、流動性の低さもあって何かのきっかけで値動きが増幅された場合には年初来安値108.13を窺う動きとなりそうです。
本日この後8:50からは本邦2QGDP速報値の発表があり、GDPは年率で2.5%の伸びが予想されています。また、11:00には中国の7月小売売上高、鉱工業生産が公表されます。
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