ドル円薄商いに乱高下、地政学リスク高まる(8/9朝)

昨晩の海外市場では、休暇シーズンで参加者が減少する中でドルが乱高下しました。

ドル円薄商いに乱高下、地政学リスク高まる(8/9朝)

ドル円薄商いに乱高下、地政学リスク高まる

昨晩の海外市場では、休暇シーズンで参加者が減少する中でドルが乱高下しました。
ドル円は海外時間序盤にはドル売りが優勢で一時110..26まで下落していましたが、事前にはほとんど注目されていなかった米求人離職統計(JOLT)が予想外に強く、労働市場の引き締まりを確認したことで米長期金利が上昇し、ドル円も短時間に110.81まで急上昇しましたがその後は反落。
今朝方はワシントンポストが北朝鮮がICBMに搭載可能な小型核兵器開発に成功しているとの米当局の分析を受けトランプ大統領が北朝鮮を強い口調で批判したことからドル売りが強まり、アジア時間早朝は再び110.25レベルでの下値試しと、休暇シーズンらしい荒い値動きとなりました。

昨晩注目されていた南アフリカのズマ大統領の8度目の不信任案は否決され、同大統領は今回も危機を切り抜け、南アフリカランドは下落しています。また、今朝型トランプ大統領は北朝鮮に対し「これ以上挑発を続けるならば今までに見たこともないような炎と激しい怒りに直面するだろう」と今までにない北朝鮮風の強い口調で警告を発しています。 
トランプ発言を受けNYダウも地政学リスクへの警戒感から11営業日ぶりに下落、前日比33.08ドル安い22,085.34で終了しました。

材料難で無風の展開が予想された割には昨晩は経済指標に地政学リスクと賑やかでした。結局はレンジ内での取引に収まっているとはいうものの、休暇シーズンの薄い流動性ならではの乱高下といえるでしょう。
北朝鮮に対するトランプ大統領の本気度はあいかわらず不明ですが、朝鮮人民軍のスポークスマンは「米国の先制攻撃はそれ以前に実施する北朝鮮方の先制攻撃で失敗に終わるだろう」との声明を発表しました。
また、米メディアは国連の北朝鮮への追加制裁決議の実効性を疑問視する論調を強めており、以前より武力衝突の可能性が高まっていることは事実でしょう。

本日の東京市場では米株下落の影響で日本株も下落が予想されます。久々の地政学リスクのクローズアップに、ドル円も再び110円割れを試す展開です。北朝鮮の核兵器開発がこれまでの予想を上回るスピードで進展していることが明らかになりなり、米国との対立がこのまま深刻化する可能性を否定できない現状では、円買いが強まるのは避けられない状況、ドル円は直近の安値109.85を窺う動きとなりそうです。


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