ドル円 夏枯れで小動き(17/8/8朝)

8日の海外市場でドル円は110.70-90の狭いレンジ内での取引となりました。

ドル円 夏枯れで小動き(17/8/8朝)

ドル円 夏枯れで小動き(17/8/8朝)

材料の無い中で米株は高値更新続く

8日の海外市場でドル円は110.70-90の狭いレンジ内での取引となりました。
本格的な休暇シーズンを迎え市場の流動性は低下しており、また、昨晩は重要な経済指標の発表も無く動意薄、ただ、特段の材料の無い中でNYダウは9日連続で最高値を更新、前週末比25.15高の22,118.42ドルで終了しています。

セントルイス連銀のブラード総裁は「政策金利を現状水準に維持するのが適当」と発言、また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「バランスシートの縮小は秩序だったものになるだろう」と述べています。両者とも低インフレに関しては疑問と懸念を表明していますが、目新しさは無く為替市場に対する影響は限定的でした。

昨晩は南アフリカランドが急騰しています。南アフリカでは本日、ズマ大統領に対する下院での討議と不信任投票が、日本時間21:00から実施される見込みです。
投票が非公開になったことにより南アフリカ経済の成長の妨げとなっている「独裁的」ズマ大統領罷免の可能性はにわかに高まっており、市場は固唾を飲んで成り行きを見守っています。

為替市場は先週末の雇用統計の好調にドルがやや買い戻された流れのまま動きを止めた形ですが、雇用に関しては以前より堅調であり米国はじめ各国で問題となっているのはインフレ率の低迷です。その意味で雇用統計と今週後半に相次いで発表される米物価指標の狭間の現在は夏季休暇にともなう市場参加者の減少もあり、身動きのとりにくいタイミングです。木曜海外時間まではドル円は方向感のないレンジ相場が続くものと思われます。

本日この後8:50から本邦6月の国際収支、経常収支の発表、その後時間未定ながら中国の6月貿易収支の発表が予定されています。

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