ドル上昇、好調な経済指標が後押しか(17/6/16早朝)

昨晩の欧米市場でドル円は反発、109円台半ばでの東京クローズの後は淡々と上昇、アジア時間の早朝は110.95レベルで取引されています。

ドル上昇、好調な経済指標が後押しか(17/6/16早朝)

ドル上昇、好調な経済指標が後押しか

昨晩の欧米市場でドル円は反発、109円台半ばでの東京クローズの後は淡々と上昇、アジア時間の早朝は110.95レベルで取引されています。
昨晩公表されたフィラデルフィア連銀製造業指数、NY連銀製造業景況感指数等いくつかの米経済指標は予想を上回る内容でしたが、ドル円の上昇はタイミング的に指標への反応というよりは終日、時間をかけてじりじりと上昇したイメージ、一方NYダウは小幅反落、供給過剰感からの原油先物価格の下落でコモディティ関連株が売られたことなどを背景に、終値は14.66ドル安い21,359.90ドルでした。
ユーロも対ドルで下落、1.1150を割り込んで取引されています。
今朝方EUはユーロ圏財務相会合でギリシャに対する85億ユーロの追加融資を行うことで合意しましたが、反応は限定的でした。

ドル円は当面の抵抗線とされていた200日移動平均線の110.64を上抜けて推移していますが、これからしばらくは200日線と短期、中期の移動平均線がデッドクロス、ゴールデンクロスを繰り返す動きとなりそうでチャート的にも複雑です。
市場の年内の再利上げの確率は未だ50%を割り込んでおり文字どおり半信半疑、しばらくの間ドル円は方向感探りが続きそうです。

本日日銀は二日間の政策決定会合を終了、金融政策については現状維持が予想されていますが、一部報道でにわかに注目点となっている金融緩和の出口戦略について何らかのこれまでと異なる見解を15:30からの記者会見で黒田総裁が示すことがあるのかが一応注目点となっています。

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