週明けドル軟調、株と指標の反応分かれる
ドルは軟調、米株上昇、弱めの雇用統計と低い失業率で
週明け早朝オセアニア時間の為替市場でドルは軟調に推移。ドル円は一時110.26の安値をつけ、先週金曜の安値110.33を下回りこのセッションの安値110.24に接近しましたが、その後は反発し、6時現在は110.40近辺での取引です。
週末3日再びイギリスで無差別テロが発生したことによるリスクの高まりも、円を売りにくくしているようです。
一方対ユーロでもドルは安値圏で推移、今朝のユーロ高値1.1284は前週末高値1.1285をわずかに下回るものの現在も1.1275レベルの高値圏で取引が続いています。
前週末の雇用統計は事前予想を下回る内容となりましたが、為替市場がネガティブに反応しドル安が進行したのに対し、株式市場は16年ぶりの失業率の低下等もあって比較的楽観的なとらえ方で、金利先高観の後退も支えとなり金曜日のNYダウは62.11ドル高の21,206.29ドルと史上最高値を更新、ナスダック総合株価指数、S&P500種株価指数も軒並み最高値を更新しています。
6月利上げ確率94.6% ドルは対円、対ユーロでターゲットに接近
雇用統計直後は若干低下した6月の米利上げの確率は結局94.6%に上昇、13-14日のFOMCでの利上げをほぼ完全に織り込みました。
一方でその後の年内再利上げに関しては賃金の上昇や物価上昇に力強さが見られないことから5分5分の見方となっていて、今後の大きな市場のテーマとなりそうです。
今週はECB理事会、英議会選挙、FBIコミー長官の証言が集中する8日木曜日の海外時間を焦点とした動きとなりそうです。為替はドル円、ユーロドルともにチャート上のドル安ターゲット(110.24、1.1300)に接近しつつあり、今週一段のドル安進行があるのか、あるいは踏み留まるのかが注目されます。
オーダー/ポジション状況
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