ドル円:2月12日のファンダメンタル分析
ドル円は大荒れの一日となりました。前日のイエレン議長議会証言までは114円台前半を何度か試しつつも膠着状態を続けていましたが、株安、原油安とそれまでの円買い材料と同じリスクオフの動きが113円台前半へと水準を下げてのアジア市場入り。東京が休場となり参加者が少ない中、値ごろ感で買った短期筋のストップオーダーを巻き込みながら仕掛け的なドル売りも加わり、株安、原油安と並んで最も目立ったのが円買いの動き。欧州市場序盤には110.99レベルと110円台に入り込む動きを見せましたが、さすがにスピードが速く警戒感が広がる中で、介入とも思える急激な買い戻しで一時113円台乗せとなりました。その後は徐々に落ち着きを取り戻したものの、上値の重たい地合いは変わらないまま休み明けの東京市場を迎えます。
ドル円:2月12日のテクニカル分析
ドル円は、115円台半ばを下抜けたことで113円台が次のターゲットと書いたのがわずか2日前です。日銀のマイナス金利導入があった1月末から考えると11円近い下げとなりますが、その間わずか10営業日。今朝の日経朝刊にもありましたが、ここまでの短期間での急激な円高はリーマンショック以来です。不思議なものでこうした短期間での急変動はだいたい下げ(円高)となっていて、冗談交じりに為替市場にも重力が働いていると言っています。さて、ここまでの大きな動きですと、長期的には105円台前半をターゲットに考えなくてはならないのですが、さすがに短期的には行き過ぎ感も出ています。昨日は日柄的には変化日となっていたことや、1銭とはいえ110円台に入り込んだこともあって、短期的には安値を付けた可能性が高いと見ています。ただ、ここからの戻しは既に115円が遠く感じられ、115円台半ばが大きなレジスタンス、議会証言前の114円台前半が当面戻り売りを考える水準となります。本日は既に113円台では売りが出てきそうですから、113.00レベルをレジスタンスに、111.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。
オーダー/ポジション状況
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