リスク回避姿勢継続か(2017年4月10日早朝)

週末注目された米中首脳会談は、会談中米国のシリアへの空爆が実施されたことで会談の存在自体がかすんだ形となりました。

リスク回避姿勢継続か(2017年4月10日早朝)

地政学リスクの高まりにリスク回避姿勢継続か

週末注目された米中首脳会談は、会談中米国のシリアへの空爆が実施されたことで会談の存在自体がかすんだ形となりました。会談では今後の交渉の枠組み作りに成功したと伝えられ、米中両国は、四つの分野について包括対話を設置、通商問題については貿易不均衡問題解決に向け、100日間に期限を設定した「100日計画」を策定することで合意しました。
しかし、貿易問題、中国の北朝鮮への圧力強化の問題等主要議題について具体的進展は無く、共同記者会見も共同声明もありませんでした。
また、同じく注目された雇用統計は非農業部門雇用者数が9万8千人の増加にとどまりましたが、失業率が低下し、平均賃金が上昇したことから反応はまちまち。

先週末のNYダウは6ドル安の20,656ドルと小幅安、ドル円は終盤NY連銀のダドリー総裁のFRBのバランスシート縮小が利上げサイクルの大幅な遅れにはつながらないとの発言に長期金利が上昇したことから111円台を回復。早朝のアジア市場では111円台前半で取引されています。

週末から週明けにかけて、シリアへの空爆によるロシアと米国の関係悪化、スウェーデン、エジプト等でのテロ発生、アメリカが北朝鮮近海へ空母カールビンソンを派遣する等、世の中が不安定化に向かっており、北朝鮮も明日金正恩就任記念日を迎える他月末にかけて国の記念日が相次ぎ、これに合わせて核実験の準備をしている疑いがあるなどアジアでも地政学リスクが高まっています。

前週末のイベントはどちらも不発に終わり、逆にいえばあまりネガティブな材料ともならずに週明けを迎えているものの、週明けの東京市場では地政学リスクが意識され積極的にはリスクのとりにくい状況が継続しそうです。
本日この後8:50から本邦2月の貿易収支の発表が予定されています。

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