円高一服、ダウ反発
昨晩の海外市場ではリスク・オフの動きが一服、ドル円は再び110円割れを回避、NYダウは反発しました。
4日発表された2月の米貿易赤字は前月比9.6%減少し、436億ドルとなりました。事前予想は446億ドルの赤字、自動車等の輸入の減少する一方で消費財などの輸出が増加したことが要因となっており対中赤字、対日赤字も減少しました。
赤字の数値自体は小さなものではありませんが更なる赤字幅の拡大とはならなかったことからリスク・オフの加速は回避されています。
昨晩トランプ大統領はインフラ整備が1兆ドルを超える規模となる可能性があると発言、計画承認を加速化すると述べましたが、財源確保の方法等には言及せず、市場への影響は限定的でした。
また、リッチモンド連銀のラッカー総裁は2012年の不適切な情報開示を理由に4日辞任しました。ラッカー総裁は2012年9月のFOMCでの討議内容の詳細を、メドレー・グローバル・アドバイザーズのアナリストに伝えたことを謝罪しています。ラッカー総裁は既に年後半の引退を表明していたこともありこちらも市場は反応せず。
一方原油在庫減少見込みと北海油田での予期せぬ操業停止を背景に原油先物相場は上昇し、51ドル台をつけています。
全般的には材料が多かった割には決め手に欠く1日となりましたが、ドル、株に対してネガティブな材料は無く、ロシアの爆弾テロ事件からのリスク回避の動きも一服したことからNYダウは小幅反発、前日比39.03ドル高い 20,689.24ドルで終了しています。
ドル円は110.27まで下げて反発。110.18以下に並ぶ抵抗線には一切触らずに一応下値を切り上げた形になり、アジア時間早朝は110.70近辺での取引。とはいえ反発局面に入ったという勢いも無く、今晩のISM非製造業指数等の米指標、明日からの米中会談、雇用統計を控え東京時間は5日移動平均や転換線のある111円前半までのレベルでのもみ合いとなりそうです。
追報:
韓国軍の情報として先ほど七時過ぎに北朝鮮が飛翔体を発射したと報道されています。
ドル円は110.70近辺で報道前後で水準に変化はありません。
オーダー/ポジション状況
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