イベント通過利食い売りと拮抗(2017年3月6日早朝)

3日の海外市場でドル円はイエレンFRB議長の利上げへ前向きな発言に一時114.75まで買い進められましたが反落、

イベント通過利食い売りと拮抗(2017年3月6日早朝)

イベント通過も利食い売りもでて為替株小動き

3日の海外市場でドル円はイエレンFRB議長の利上げへ前向きな発言に一時114.75まで買い進められましたが反落、一時114円を割り込んだ後114.04で越週しています。
NYダウも2.74ドル高の21,005.71ドルで終了、イベントの割にはダウもドルも結果的には小動きで終わっています。

イエレン議長は3日のシカゴでの講演で次回会合で追加の政策金利の調節が適切か判断することになると述べ、月内利上げの検討に具体的に触れた他「米経済は驚くべき回復力を発揮している」「雇用は完全雇用に達した、経済見通しは明るい」などと発言、同時に講演したフィッシャー副議長も利上げ観測が広がっていることに対し「私もそれに乗ろうと思っている」と利上げを支持。これを受けて市場で3月の利上げを80%織り込みました。

ただし、既に議長の強気の発言や3月の利上げを織り込んでいた向きが利食いに走ったこと、講演のトーンがインフレの加速による年間ベースでの利上げ幅の増加というよりはタイミングを早める内容ととらえられたことや、一旦材料が出尽くしたと考えられたことからドル円は反落したものと思われます。
これで週末金曜の2月の雇用統計によほどの異変がない限り3月14日15日の利上げはほぼ確実と考えられ、今後はそのシナリオに沿って金融市場は動いていくこととなります。

また、5日に開幕した中国の全人代では2017年の経済成長率の目標を16年目標6.5%-7%の下限の6.5%に設定、安定成長路線を示しています。

トランプ大統領の所信表明、FRB正副議長の講演を無事に乗り越え、また、中国も再び目標を引き下げたとはいえ昨年初のような危機的な経済減速感はない中での安定成長路線の確認と、一旦は市場に安心感が広がる中で週明けの東京市場ではドル円も日本株も堅調な展開が期待されます。

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