ドル円:2月13日のファンダメンタル分析
テーマ:これからの正常化を作る、新しいフレームワーク。
この週末の日米首脳会談は、事前の危惧に反して素晴らしい結果・成果をもたらしたと評価します。
その1つは、
トランプ大統領に対する不透明さが消えた事です。
これまでトランプ大統領の言動といえば、予測不可能そのものでしたが
この週末の首脳会談を安倍首相と過ごしたことで、その不透明な部分に関して
大きく見えてきたのではないでしょうか
少なくとも安倍首相はトランプ大統領と、それなりの関係を構築できたのではないでしょうか
このパイプは今後の日米関係にとってとても価値のあるものになったと評価します。
その2つは、
為替問題、貿易問題、経済問題等に関して、
日米がこれからの新しい正常化を構築する為の「新しいフレームワーク」を作ったという点です。
米国に新しい大統領が誕生したという事は、今までとは異なる新しい関係を作らねばなりません。
今までの問題は、その新しい大統領のトランプ大統領が上記の様に不透明さが前面に出て
交渉そのものに常に不安が伴っていたのですが、
今回、ペンス副大統領を引っ張り出したという事は非常に大きいと評価します。
ペンス副大統領といえば、インディアナ州知事として日本の企業を数多く誘致し、本人自身が知日派なのです。
しかも予測不可能な面が強いトランプ大統領に対して、ほぼ正反対の緻密な予測可能な政党派の政治家であるからです。
そのペンス副大統領と麻生大臣が今後新しいフレームワークとして
為替問題、貿易問題、経済問題等に関しての交渉を行い、取り仕切ってゆくというのです。
日本にとってこれ以上の良い体制はないのではないでしょうか。
この、麻生・ペンスのフレームワークであれば
少なくとも予測可能な政治交渉を積み重ねてゆけるのです。
ドル円:2月13日のテクニカル分析
ポイント:転換線113.38を回復できるか
先週、トランプ大統領が「目覚ましい税制」を発表するという発言から、
ドル相場、NYダウ、米国債利回り、これらが上昇し
これから本当にリスク・オンが再開するのか、期待が膨らみます。
ただ、冷静に考えてみると2〜3週間のうちにというのは、一般教書演説そのものなのではないかとの予想もたつのですが、市場は前向きな面をまずは織り込むと予想します。
先週末10日は高値113.85まで上昇しているものの113.27で引けていて
すぐ上値で下降中の日足の一目均衡表の転換線113.38を上抜いてゆけるかに注目です。
テクニカルには、この転換線を割り込んだままで、回復できていないのであれば、足元は下向き継続です。
本日もまず転換線を上値抵抗と考え、同線を背後に戻り売り優先、もし上抜けてくる場合には一旦買戻して様子を見るべきと考えます。
上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線の回復、そして114台の回復が必要です。
2. 低下傾向の日足の一目均衡表・基準線114.57を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
転換線を下回っている限りは、一段の安値模索の動きの中にあるとの判断に変わりはありません。
今日のレンジは、112.80~114.30
本日の下値目途は、
1.昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94を試すには、昨日安値の112.84を下抜ける必要があります。
2.その下は年初来安値の111.57。
これまで述べてきた通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方にも変わりはありません。
昨日年初来安値を111.59まで下押ししましたが、年初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
今日のレンジは、112.80~114.30と見ます。
オーダー/ポジション状況
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