ドル円:1月11日のファンダメンタル分析
テーマ:まずは自動車メーカーから。
米国第一主義を前面に、米国民の雇用を守ると主張するトランプ次期米大統領は、先ずは自動車メーカーを批判しました。GMやフォードという米国企業だけでなく、トヨタという日本企業にも批判が及び、日産・ホンダ・マツダ等他の日本企業への批判の拡大の可能性が高くなっています。
今回のポイントは、トランプ次期大統領がツイッターで批判、「米国で生産するか、多額の関税を支払うべき」との警告、この批判は米国企業のみを対象としたものではなく、世界中の企業が対象だという事がわかった点です。
今回は自動車に関しての批判ですが、自動車等のハードのみならず、今後は情報やサービス等のソフトの世界にまで批判の対象は拡大して行くと想定されます。
トヨタの前に批判されたGMもフォードも米国の企業ですが、トヨタは米国から見て外国の企業で、日本の企業、その他国の企業にまでトランプ次期大統領のツイッターは批判の対象を広げたという事で、世界中の米国外の企業も戦々恐々となる訳です。
つまり、トランプ次期大統領の批判の対象企業は、決して米国企業に限ったものではなく、米国の貿易収支で見た場合の貿易実績の大きい企業を上位から順次批判してゆくものと想定されます。
ドル円:1月11日のテクニカル分析
ポイント: ドル円は115の前半と、116台の前半との間を行ったり来たりのもみ合いとなっていて、相場が動意づくまでは待ちで臨むことが賢明と判断します。
テクニカルは、昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方から、足元のポイントは、このダブル・トップのネックライン116.04を上回っているのか、下回っているのかになります。
下抜けた水準で推移する内は、そのターゲットとして下値113.40水準が意識されます。
しかし昨日は、このネックライン116.04を2回上抜けるも結局116台を維持できませんでした。その後日足の一目均衡表の基準線115.77を下回っており、下値113.40水準を試す流れでしょう。
上値戻しを試すには、はまずネックライン116.04、そして転換線116.84を連続して上抜けて行く必要があります。
今日のレンジは、115.00~116.80と見ます。
オーダー/ポジション状況
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