157円台を回復するなど堅調な値動き。本日はクリスマス休暇で動意に欠ける展開を想定
〇ドル円、157円台前半、米金利上昇、クリスマス休暇を控えたポジション調整で上昇後もみ合い
〇ユーロドル、一時1.0446まで上昇後1.03台後半に反落、ECB総裁のハト派発言、米金利上昇等が背景
〇ドル円、日足が主要テクニカルポイントの上で推移、強い買いシグナルも継続点灯、地合い強い
〇ファンダメンタルズもFRBの早期利下げ期待の後退、日銀早期利上げ期待の後退がドル円をサポート
〇引き続きドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇12/24ー12/26は、市場参加者減少→流動性低下、米株・米債市場も短縮取引
〇本日の予想レンジ:156.50ー158.00
海外時間のレビュー
週明け23日(月)のドル円相場は堅調な値動き。アジア時間朝方にかけて、安値156.34まで軟化するも、一巡後に下げ渋ると、(1)日経平均株価の堅調推移(7営業日ぶり反発→リスク選好の円売り圧力)や、(2)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(3)クリスマス休暇を控えたポジション調整が支えとなり、米国時間朝方にかけて、高値157.30まで上昇しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(4)米11月耐久財受注(結果▲1.1%、予想▲0.3%)の市場予想を下回る結果や、(5)米12月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数(結果104.7、予想113.2)の市場予想を下回る結果、(6)米11月新築住宅販売件数(結果66.4万件、予想66.9万件)の市場予想を下回る結果が重石となり、本稿執筆時点(日本時間12/24午前0時50分現在)では、157.12前後で推移しております。
週明け23日(月)のユーロドル相場は上値の重い展開。アジア時間午後にかけて、高値1.0446まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)ラガルドECB総裁による「中期的なインフレ目標達成に向けて大きく近づいている」とのハト派的な見解発表や、(2)欧州株の冴えない動き、(3)米金利上昇に伴うドル買い圧力が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.0384まで下落しました。米国時間午後にかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間12/24午前0時50分現在)では、1.0392前後で推移しております。
本日の見通し
ドル円は前週末金曜日に記録した安値155.95をボトムに切り返すと、昨日は一転157円台前半まで反発しました。日足ローソク足が主要テクニカルポイント(21日線、50日線、90日線、200日線、一目均衡表転換線、基準線、雲上下限、ボリンジャーミッドバンド)の上側で推移していることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のバンドウォーク」「ダウ理論の上昇トレンド」が継続点灯していること、上位足のみならず下位足でも買いシグナルが複数点灯していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは「極めて強い」と判断できます。
また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)米FRBによる早期利下げ期待の後退(先週開催された米FOMCは予想以上にタカ派的な内容→当面の間、追加利下げが見送られるとの見方の台頭)や、(2)日銀による早期利上げ期待の後退(先週開催された日銀金融政策決定会合は予想以上にハト派的な内容→当面の間、追加利上げが見送られるとの見方の台頭)、(3)上記1、2を背景とした円キャリートレードの再開期待(日米金利差が当面縮まらないとの見方から、ドル買い・円売りに安心感)など、ドル円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。政府・日銀による為替介入が懸念材料として残っているものの、その影響は限定的(7/3に記録した年初来高値161.99を超えない限り、実弾介入に踏み切る可能性は低い)と見られることから、当方では引き続きドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想しています。但し、本日より欧米諸国を中心にクリスマス休暇が始まることから、12/24ー12/26は、狭いレンジ内での小動き(市場参加者減少→流動性低下)が続きそうです(米株・米債市場も短縮取引)。
本日の予想レンジ:156.50ー158.00
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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