東京市場のドルは151円水準でのもみ合い、CPI待ちで小動き推移の展開か（24/12/10）

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、目立った売買材料に欠ける展開となったことから151円前後でのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、中国の景気刺激策を期待しリスク選好の円売りが優勢となったほか、今週の国債入札を控え、米長期金利の上昇に連れドル買いも強まった。ドルは151円台に乗せた後もしっかりとした推移となった。

東京時間では、151円を挟んだ小動きが継続。株式市場も日経平均の上値は重く、米消費者物価指数発表前で様子見姿勢が強まった。なお、12時30分に豪準備銀行（RBA）が政策金利据え置きを発表したが、市場の想定線だったことで影響は限定的となった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：151円22銭
高値：151円55銭
安値：150円90銭
終値：151円05銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：159円62銭
高値：159円88銭
安値：159円38銭
終値：159円55銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値： 97円41銭
高値： 97円48銭
安値： 96円46銭
終値： 96円55銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：192円80銭
高値：193円15銭
安値：192円47銭
終値：192円50銭

日経平均（日本時間9時―15時30分）
始値：39375円49銭
高値：39465円14銭
安値：39171円69銭
終値：39367円58銭（前日比＋207円08銭）

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時30分、南ア、11月SACCI景況感指数、前回：110.2
22時30分、米、第3四半期非農業部門労働生産性指数（確報値）、前回：2.2％、市場予想：2.2％

※FRBブラックアウト期間入り（金融政策に関する発言自粛期間）19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、目立った経済指標の発表が予定されていないことから、東京時間同様、小動き推移となりそうだ。昨晩は中国経済政策への期待感からリスク先行の円売りが加速したが、今晩は静かな地合いとなろう。明日11日の米消費者物価指数発表を前に、株式、為替市場ともに様子見姿勢が強まっており、方向感に乏しい展開が続いている。

日足の一目均衡表では、週初は雲上限を割り込む場面もあったが、下影（下ヒゲ）を残し、雲上限水準で推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が期待できよう。

今晩の海外時間では小動き推移の展開を想定、上値メドは151円40銭、下値メドは150円60銭とする。

なお、RBA声明は下記の通り。
「RBAは引き続きデータとリスク評価の進展に基づいて決定を下す」
「RBAはインフレ率を目標に戻す決意を固めており、達成するために必要なことを行う」
また、ブロックRBA総裁の発言は下記の通り。
「利上げも議論せず」
「2月に金利を引き下げるかどうかは分からない」
「政策変更に必ずしも2四半期のインフレ確認要せず」
第一印象としては、引き続き「タカ派」の印象だが、さほど豪ドルが買われるような動きは観測されなかった。昨晩、中国経済政策期待で既に買われていたことなども影響した可能性はある。