ドル円151円台前半、実需買いでの上昇後は方向感失う (12/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は151円台前半でのもみ合い。

ドル円151円台前半、実需買いでの上昇後は方向感失う (12/10午前)

ドル円151円台前半、実需買いでの上昇後は方向感失う

10日午前の東京市場でドル円は151円台前半でのもみ合い。朝方、151.22レベルで取引の始まったドル円は、実需とみられるドル買いに仲値公表を挟んで上昇、10時過ぎに高値151.55をつけました。その後は買いの勢いを失い反落、151.04まで下げた後、東京時間正午現在は151.24での取引です。

日経平均株価は、円安進行を好感し、輸出関連銘柄等を中心に買いが先行、序盤の上げ幅は300円を超えました。しかし、米金利上昇で、前日米株が下落したことが重石となり、次第に上げ幅を縮小。36円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、中国政治局が来年の金融政策をこれまでの「穏健な」金融政策を「適度に緩和的」にすると発表、財政政策についても、「積極的な」から「より積極的な」に改められました。これを受け、リスク選好のドル売り、円売り、米債売りが進み、米長期金利が上昇、ドル円では円売り優位となり、米国時間に151円台を回復しました。更に深夜に発表された、NY連銀インフレ期待の上昇等で151.35まで上値を伸ばし、そのまま高値圏の151.23でアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、引き続き一目均衡表の「雲」の上(「雲」上限150.52)、200日移動平均線(152.00)の下で推移、中立的な位置を保持しています。一方で、一目均衡表の「雲」は上昇しつつあり、間隔は狭まりつつあります。年内最後の日米の金融政策をめぐり方向性が不透明な中、明日の米CPIの結果等を受け、上下どちらに抜けていくかに注目です。

ドル円151円台前半、実需買いでの上昇後は方向感失う

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