東京市場のドルは150円70銭台まで値を戻す、米経済指標と要人発言でやや上下に振れるか(24/12/2)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日経平均が一気に切り返したことからドル売りのアンワインドが進み150円70銭台まで上昇した。

東京市場のドルは150円70銭台まで値を戻す、米経済指標と要人発言でやや上下に振れるか(24/12/2)

ドルは150円70銭台まで値を戻す、米経済指標と要人発言でやや上下に振れるか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日経平均が一気に切り返したことからドル売りのアンワインドが進み150円70銭台まで上昇した。

先週末の海外時間では、リスク選好の円売りが強まったのち、11月東京消費物価の加速に加え、植田日銀総裁の円安是正発言などを受けて、日銀の早期追加利上げ観測が強まり、円買いが加速。149円40銭台まで下落した。

東京時間では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、実質運用利回り目標を引き上げる方針と伝わったことで、日経平均は切り返し38500円水準まで上昇した。為替市場ではリスク回避の円買いのアンワインドが進み、ドルは150円70銭台までじりじりと上昇する展開となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:149円60銭
高値:150円75銭
安値:149円55銭
終値:150円72銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円09銭
高値:158円64銭
安値:157円97銭
終値:158円59銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円38銭
高値: 98円02銭
安値: 97円38銭
終値: 97円94銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:190円47銭
高値:191円30銭
安値:190円25銭
終値:191円21銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38216円95銭
高値:38552円41銭
安値:37958円55銭
終値:38513円02銭(前日比+304円99銭)

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

18時00分、欧、11月ユーロ圏製造業PMI、前回:45.2、市場予想:45.2
19時00分、欧、10月ユーロ圏失業率、前回:6.3%、市場予想:6.3%
23時45分、米、11月製造業PMI、前回:48.8、市場予想:48.8
24時00分、米、11月ISM製造業景気指数、前回:46.5、市場予想:47.6
29時15分、米、ウォラーFRB理事が講演
30時30分、米、ウィリアムズNY連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、11月製造業PMIやISM製造業景気指数を見極める展開となる。また、米経済指標発表後のウォラーFRB理事などの講演も注目されよう。

週末に伝わった植田日銀総裁の発言を受けて、市場は「12月18−19日の日銀金融政策決定会合での利上げへの地ならし」と見る動きが強まっている。8月の暴落を受けて、日銀は市場との対話を重要視しており、まさに今回の発言は「地ならし」の最たるものと言えよう。株式市場では、銀行株や保険株など金融株の動きが強く、株式市場は12月利上げをほぼ織り込んだ。

一方、為替は日銀会合の前に米連邦公開市場員会が開催されることで、少々読みにくいところだ。本日の製造業関連指標や週末の雇用統計、11日の11月消費者物価指数などの重要データを確認する必要がある。株式ほどシンプルに、日銀利上げに伴う円買いとはいかなさそうだ。

日足の一目均衡表では、雲上限手前で下げ止まっている。100日移動平均線も雲上限水準で推移していることから、一定の下値メドとして意識されているようだ。今後、雲上限が149円台半ばで推移することで、この水準を割り込むと一段安を警戒か。

今晩の海外時間は、米経済指標及び要人発言でやや上下に振れやすいと考える。上値メドは151円50銭、下値メドは150円00銭とする。

ドルは150円70銭台まで値を戻す、米経済指標と要人発言でやや上下に振れるか

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る