東京市場のドルは153円台半ばまで下落、米中貿易摩擦を改めて警戒した展開か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、トランプ次期政権への警戒感が意識されてドルは下落、一時153円41銭まで売られた。
昨晩の海外時間では、ベテランズデーの祝日に伴い債券市場は休場で主要経済指標の発表もなく、トランプ米次期政権による成長支援策が経済を押し上げるとの楽観的な見解を受けたドル買いが続き、153円90銭台までじり高となった。
東京時間では、株式市場で日本株が上昇したタイミングで、一時154円台を付ける場面もあったが、トランプ次期政権で対中強硬派として名高いマルコ・ルビオ氏が要職に就くと伝わったことで日本株が下落。ドルもつられる展開となり153円41銭まで下落した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:153円72銭
高値:154円06銭
安値:153円41銭
終値:153円62銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円82銭
高値:164円03銭
安値:163円25銭
終値:163円44銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 101円09銭
高値: 101円27銭
安値: 100円50銭
終値: 101円63銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:197円87銭
高値:198円06銭
安値:196円96銭
終値:197円13銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39642円78銭
高値:39866円72銭
安値:39137円89銭
終値:39376円09銭(前日比−157円23銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が会議出席
18時00分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が会議出席
19時00分、欧、11月独ZEW景況感指数、前回:13.1
19時00分、欧、11月ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:5.49%、市場予想:5.91%
23時00分、欧、チポローネECB理事がフォーラム出席
24時00分、米、ウォラーFRB理事が会議出席
24時15分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が討論会出席
28時00分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が会議出席
31時00分、米、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が講演
31時30分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
「NVIDIA AI Summit Japan 2024」開催(東京、13日まで)
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、トランプ次期政権での米中貿易摩擦などに対する警戒感が意識されそうだ。ドルインデックスは7月上旬以来の105.6水準まで上昇しているが、ドル・円の上値は重い。
東京時間で、トランプ次期政権での国務長官に対中強硬派のマルコ・ルビオ氏を起用する見通しと伝わった。ルビオ氏は、米国と地政学的に敵対関係にある中国やイランなどに対し強硬な外交論を唱えてきた経緯がある。ウクライナ情勢に関する最近のインタビューでは、ロシアに占領されている全ての領土を奪い返すことに注力するよりも、交渉による解決を目指すべきだと指摘。今年、米国議会が可決した950億ドルの対ウクライナ軍事支援の法案に反対票を投じた共和党議員でもある。
今のところ、トランプ次期政権は選挙戦で話した内容と同レベルの方針となりそうだ。ルビオ氏は日本に対しては穏健と見られているが、第1次トランプ政権時は、当時の安倍首相とトランプ氏の関係が良好だったことも影響した可能性はある。市場は、第1次トランプ政権時のように、各国による報復関税によって貿易摩擦発生を懸念しつつある。
日足の一目均衡表では、下回っていた転換線を回復し、基準線も上向きとなった。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の3分の2戻しの154円51銭を明確に上回ったが、足元、方向感を失っており、達成感も意識されつつある。上値の重い地合いが続けば、基準線が位置する151円水準までの調整は頭に入れておきたい。
本日の海外時間でのドルは、トランプ次期政権への懸念が台頭することで軟調推移を想定する。上値メドは154円10銭、下値メドは152円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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