東京市場のドルは153円半ばまで上昇、ベテランズデーのため海外は小動き推移か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米国がベテランズデーの祝日のため市場参加者が少ないなか、根強い米国のインフレ懸念等からドル高円安が進んだ。
先週末の海外時間では、11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は予想外に上昇したため景気見通しの改善でドル買いがやや優勢。ただ、10年債利回りは4.3%水準でほぼ動きは無かったため、買い一巡後は152円台半ばでのもみ合いとなった。
東京時間では、朝方に日銀が発表した10月金融政策決定会合の主な意見で、「米経済確認で一時的に様子見後、追加の利上げを」といった声があるなど追加利上げに前向きな姿勢が見られた一方で、「内外の不確実性の高まりから、金融政策運営をより慎重に行うべき」との意見、「この先の政策金利引き上げは時間をかけ慎重に行う必要がある」との意見も見られ、ドル高・円安が加速。153円台を回復した後も上げ幅をじりじりと広げ、153円台半ばまで上昇した。今晩の米国がベテランズデーの祝日のため市場参加者が少なかったことも影響したもよう。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円68銭
高値:153円68銭
安値:152円68銭
終値:153円53銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円53銭
高値:164円66銭
安値:163円52銭
終値:164円55銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円48銭
高値: 101円36銭
安値: 100円47銭
終値: 101円18銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:197円14 銭
高値:198円43銭
安値:197円14銭
終値:198円29銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39417円21銭
高値:39598円74銭
安値:39315円61銭
終値:39533円32銭(前日比+32円95銭)
【本日の海外市場の重要指標】
日本時間
特になし
ベテランズデーの祝日のため、米債券市場は休場
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、ベテランズデーの祝日のため債券市場が休場なため、市場参加者は減少し小動き推移となりそうだ。ドルインデックスは105前後でもみ合っており、トランプトレード後のドル買いは一服している。
市場は、トランプ次期政権の政策を見極める時期を迎えている。選挙戦の発言通りの政策であれば、全ての輸入品に10−20%の一律関税を課し、もともと高い関税を課していた中国製品については60%まで関税を引き上げるだろう。その結果、第一次トランプ政権時のように、各国による報復関税によって貿易摩擦が発生する公算が大きい。
また、トランプ氏はドル安論者であるが、政策的にはインフレを誘発することから米金利上昇によってドルは高止まりする可能性が指摘されており、足元のドルの方向性はつかみにくい。トランプ次期政権の政策の見極めは数日で解消される話ではないことから、積極的なポジション構築は手控えられよう。様子見姿勢が今しばらくは続くと考える。
日足の一目均衡表では、下回っていた転換線を回復し、基準線も上向きとなった。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の3分の2戻しの154円51銭を明確に上回ったが、やや達成感も意識されつつある。基準線が位置する151円水準までの調整は頭に入れておきたい。
本日の海外時間でのドルは小動きを想定する。上値メドは153円70銭、下値メドは152円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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