“ニュートラル”な状態。151.40-50を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化
直近の日足は小陰線で終え、小幅続落しています。下げエネルギーの強いものではなく、また、152.10-20の下値抵抗も守って終えており、下値を切り上げる流れを維持していますが、151.40-50の抵抗を下抜けて終えた場合は、3手前の陰線の実体を下抜けて、短期トレンドが変化します。さらに、148〜149円台には強い下値抵抗がありますが、148円も割り込んで終えた場合は10月初めからのドル急伸の流れの中で生じた足元の弱さを固め直す動きが強まり易くなります。
この場合は144〜146円ゾーンの下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなりますが、144.00-10に日足、週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないでしょう。
一方上値は、153〜154円ゾーンに強い上値抵抗が出来ており、154.60-70の抵抗を上抜けて終えない限り、“ドル強気”の流れに戻すことが出来ません。先週付けた154.70で戻り天井を確認した可能性が生じており、反発余地が限られる可能性が高くなっています。
日足の上値抵抗は153.10-20,154.00-10,154.30-40,154.60-70に、下値抵抗は152.10-20,151.40-50,150.80-90,150.20-30にあります。
21日、120日、200日線は151.68,151.30,151.68で収束しており、これらが短期トレンドをサポート中ですが、一方向へ抜けやすい状態にあることを示唆しており、ドルの下落リスクにより警戒が必要です。
一方、直近の週足は、前週足から下寄りした位置に実体が小さく上下にヒゲのある陽線引けとなりました。上ヒゲが長く、上値トライに失敗した影響がより強いものですが、現状は152.00-10の週足の下値抵抗を守って越週しており、反発に転ずる可能性を残しています。この週足サポートは今週152.30-40に位置しており、152円台を守り切れずに越週した場合は、2022年3月に付けた114.65を基点とする長期的なサポートラインの下に再び入り込んで下値リスクが高くなります。
さらに149円も割り込んで越週した場合は、先週付けた154.70で戻り天井を確認した可能性が高くなり、ドルの下落余地がさらに拡がり易くなります。一方上値は154.00-10,154.60-70に週足ベースで見た強い上値抵抗があり、全てを上抜けきれない可能性が高いと見ますが、154.70超えで越週した場合は、“ドル強気”の流れに戻して一段のドル上昇に繋がり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は153.00-10,154.00-10,154.60-70に、下値抵抗は152.30-40,151.40-50,149.10-20,148.00-10にあります。
31週移動平均線は152.11に位置しており、これを若干上抜けた位置をキープしていますが、“ダマシ”となる可能性があります。62週線は150.15に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、149円割れで越週した場合は新たな下落リスクに注意が必要となります。
上値は、152.80-90に軽い抵抗が、153.10-20,153.60-70,154.00-10,154.30-40に強い抵抗が出来ており、全てをクリアし切れない可能性が高いと見ていますが、これらをクリアし、さらに154.60-70の抵抗を上抜けて終えた場合は、浅い調整下げに終わった可能性が高くなり、155.00超えの抵抗をトライする動きへ。この場合でも158円台はまだ壁となりそうです。
下値は、152.10-20にやや強い抵抗が出来ていますが、これを下抜けて終えた場合は、151.70-80,151.40-50,151.10-20,150.80-90,150.20-30にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
可能性がまだ低いと見ていますが148円を割り込んで終えた場合は、144〜146円ゾーンの下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
オーダー/ポジション状況
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