東京市場のドルは152円台半ばでのもみ合い、米大統領選の大勢判明は週末との見方も
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株の大幅反発などが影響して、152円台半ばでの推移となった。
昨晩の海外時間では、米大統領選挙を控え神経質な動きに米長期金利低下に伴うドル売りが優勢となったが、3年債入札結果がさえなかったことで金利が下げ止まり、ドル売りは一服。152円台まで値を戻した。
東京時間では、株式市場で日経平均が大幅反発となったことなどから、じりじりとしたドル高円安基調が継続。ただ、米大統領選挙の投開票が開始されたことから様子見ムードは強く、ドルインデックスは103.8水準と目立った動きは観測されなかったことから、152円台半ばで上昇一服となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円12銭
高値:152円55銭
安値:152円12銭
終値:152円43銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:165円48銭
高値:165円92銭
安値:165円41銭
終値:165円82銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円19銭
高値: 100円64銭
安値: 100円13銭
終値: 100円56銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:197円12 銭
高値:197円70銭
安値:197円01銭
終値:197円55銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38274円22銭
高値:38620円19銭
安値:38159円73銭
終値:38474円90銭(前日比+421円23銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時45分、欧、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁が講演
22時30分、米、9月貿易収支、前回:−704億ドル、市場予想:−745億ドル
27時30分、欧、シュナーベルECB理事が講演
米大統領選挙の投開票開始
FRBがブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間、11月8日まで)
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、米大統領選の結果速報に振らされる展開となりそうだ。とはいえ、大勢が判明する最短時刻は東京時間6日正午頃と見られているほか、郵便投票が多い地域は開票作業が遅れることなどから今週末まで結果判明はずれ込むとの見方もある。
3日時点の「リアル・クリア・ポリティクス」の世論調査平均では、トランプ氏が48.5%、ハリス氏が48.4%と拮抗。激戦州と言われている7州に限るとトランプ氏が0.8ポイントの僅差でリードしているが、ほぼ拮抗状態である。激戦州以外の州で大方の予想と異なる選挙結果となる可能性が高いなか、激戦州での選挙結果確定に時間を要するケースも予想されることから、大統領選の大勢が判明するのは今週末を予想する声もある。
6−7日に開催される連邦準備制度理事会(FRB)による連邦準備公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の利下げ実施が市場コンセンサスとなっているが、大勢が判明していない状況となれば、パウエルFRB議長の記者会見もやや歯切れが悪くなるだろう。混沌とした週となりそうな状況だ。
日足の一目均衡表では、引き続き転換線をサポートに雲上限や100日移動平均線を明確に上放れている。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の61.8%戻し水準である153円42銭を達成したことから、次のターゲットは3分の2戻しの154円51銭が意識されよう。一方、足元のドルは上値が重くなっているほか、転換線をやや下回りそうな状況にある。下向きの100日移動平均線水準までの調整が入る可能性もある。
今晩の海外時間では、米大統領選挙の速報に一喜一憂の展開となりそうだが、大勢が判明するのは早くても東京時間6日正午のため大きな方向性はつかめないだろう。上値メドは153円10銭、下値メドは151円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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