東京市場のドルは152円台前半でドル買いは一服だが、モメンタムの強い地合いは継続か(24/10/24)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、政府要人による口先介入などが意識されて 円安ドル高の流れは一服し、152円10銭台まで押し戻された。

東京市場のドルは152円台前半でドル買いは一服だが、モメンタムの強い地合いは継続か(24/10/24)

東京市場のドルは152円台前半でドル買いは一服だが、モメンタムの強い地合いは継続か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、政府要人による口先介入などが意識されて
円安ドル高の流れは一服し、152円10銭台まで押し戻された。

昨晩の海外時間では、連邦準備制度理事会(FRB)の緩やかな利下げを織り込み長期金利上昇に伴う円売りドル買いが続き153円台まで上昇。その後、米9月中古住宅販売件数が予想外に減少したほか、FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済の減速が示されたとの見方がやや強まりドル買いは一服。株安を警戒したリスク回避の円買いが優勢となり、152円台半ばで推移した。

東京時間では、未明に植田和男日本銀行総裁が海外の講演にて「日銀はかなり緩和的なスタンスを維持」「トータルで適切な正常化規模を重視する」と述べたことで、金融政策の正常化が意識されたことで円安ドル高の流れが一服。また、青木官房副長官が「為替の動向を高い緊張感をもって注視」「為替相場は安定的推移することが重要」と口先介入を行ったことも影響して、ドルは152円10銭台まで押し戻された。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円75銭
高値:152円80銭
安値:152円12銭
終値:152円37銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円70銭
高値:164円75銭
安値:164円17銭
終値:164円41銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 101円31銭
高値: 101円44銭
安値: 100円11銭
終値: 101円23銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:197円21 銭
高値:197円41銭
安値:196円66銭
終値:197円03銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:37804円52銭
高値:38320円39銭
安値:37712円19銭
終値:38143円29銭(前日比+38円43銭)

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

16時30分、欧、独10月製造業PMI、前回:40.6、市場予想:40.7
16時30分、欧、独10月サービス業PMI、前回:50.6、市場予想:50.8
17時00分、欧、ユーロ圏10月製造業PMI、前回:45.0、市場予想:45.2
17時00分、欧、ユーロ圏10月サービス業PMI、前回:51.4、市場予想:51.6
17時30分、英、10月製造業PMI、前回:51.5、市場予想:51.4
17時30分、英、10月サービス業PMI、前回:52.4、市場予想:52.3

21時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:24.1万件、市場予想:24.0万件
21時45分、米、ハマック・クリーブランド連銀総裁が挨拶
22時00分、欧、カザークス・ラトビア中銀総裁が討論会に出席
22時45分、米、10月製造業PMI、前回:47.3、市場予想:47.5
22時45分、米、10月サービス業PMI、前回:55.2、市場予想:55.0
22時45分、米、10月コンポジット業PMI、前回:54.0、市場予想:54.1
23時00分、米、9月新築住宅販売件数、前回:71.6万件、市場予想:71.5万件
26時00分、欧、レーンECBチーフエコノミストがインフレについて講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、10月PMIが予想よりも強い内容だった場合、米金利上昇に伴うドル買いが入る可能性はある。ただ、金利上昇が米株の重しとなっていることから、NYダウ、ナスダックなど主要3指数の下落に伴うドル売りは念のため警戒しておきたい。

青木官房副長官のほか、東京時間で加藤財務大臣も「為替相場、緊張感をもって注視」と軽い口先介入を行ったことから、円売りの流れは止まったが、軽い口先介入に留まっていることから効力は低いだろう。ドルインデックスは104.2水準と7月末以来の水準まで上昇していることから、日米金利差拡大への思惑的な売買は入りやすい状態のままだ。ドル買い円売りの流れは継続していると見ておいた方がよさそうだ。

日足の一目均衡表では、転換線をサポートに雲上限を明確に上放れている。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の61.8%戻し水準である153円42銭をほぼ達成している。昨晩の海外時間から本日の東京時間にかけては、いったん利益確定の流れが入ったが、テクニカルでは強いトレンド継続中と考える。次のターゲットは、3分の2戻しの154円51銭が意識されそうだ。

東京時間ではドル買い一服となったが、今晩の海外時間も昨日同様、強いモメンタムのなかドル買い円売りの流れが続きそうだ。上値メドは153円20銭、下値メドは151円60銭とする。

東京市場のドルは152円台前半でドル買いは一服だが、モメンタムの強い地合いは継続か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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