東京市場のドルは149円台半ばで推移、日米選挙が意識されて積極的な売買手控えか（24/10/21）

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、149円前半まで売られたものの、円買い圧力はさほど強まらなかったことから買い戻される展開となった。

先週末の海外時間では、米9月住宅着工件数が前月からやや減少し、長期金利低下に伴うドル売りがやや優勢となった。また、三村財務官による円安けん制発言などを警戒し、円売りも後退。149円台半ばでの推移となった。

東京時間では、149円台前半まで下落する場面が見られたものの、日本株が方向感に乏しい展開が続くなど円買い圧力は強まらなかったことから149円台半ばまで値を戻した。なお、日経平均は9営業日連続で陰線を残すなど積極的な買いは手控えられたままとなっている。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：149円57銭
高値：149円63銭
安値：149円09銭
終値：149円37銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：162円57銭
高値：162円61銭
安値：162円01銭
終値：162円20銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値： 100円44銭
高値： 100円45銭
安値： 99円95銭
終値： 100円06銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：195円23 銭
高値：195円29銭
安値：194円58銭
終値：194円81銭

日経平均（日本時間9時―15時）
始値：38960円20銭
高値：39119円67銭
安値：38775円59銭
終値：38954円60銭（前日比−27円15銭）

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

21時55分、米、ローガン・ダラス連銀総裁が会議出席
23時00分、9月景気先行指数（前月比）、前回：−0.2％、市場予想：−0.3％
26時00分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が討論会に参加
30時05分、米、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、連邦公開市場委員会（FOMC）関係者の講演以外、目立った経済指標の発表が予定されていないことから、中東情勢などを注視した地合いとなりそうだ。東京時間同様、方向感に乏しい展開となりそうだ。

米大統領選挙では、再びトランプ元大統領が優勢に立っているとの報道が相次いでいるが、投開票まであと2週間あることからどちらに転ぶか蓋を開けてみないと分からない。もっとも、日本の衆議院選挙も似たような状況と言えよう。この辺りは突発的な事象や27日の天気にも左右されることから予想は難しい。

こうした不透明要因を日米ともに抱えている状況下、ドル・円は150円台にいったん到達したことも影響して、149円台での横ばいとなろう。日足の一目均衡表では、転換線をサポートに75日移動平均線をしっかりと上回っている。100日移動平均線と雲上限が150円70銭台で位置していることから上値抵抗線はこの水準と考えるが、ドル買い・円売りの材料に欠けることからしばらくは149円台でのもみ合いを想定する。

今晩の海外時間は、小動き推移でトレードチャンスに欠ける展開を想定する。上値メドは150円10銭、下値メドは149円20銭とする。