東京市場のドルは150円を一時割り込む、要人発言でドル一段高の展開も
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、三村財務官が「高い緊張感をもって注視」と軽いけん制発言を行ったことから150円台を割り込んだが、売り圧力は限定的、149円台後半で推移した。
昨晩の海外時間では、米9月小売売上高やNAHB住宅市場指数が予想を上回った。また、米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少し消費や住宅市場、労働市場の底堅さが示されたため、連邦準備制度理事会(FRB)の速やかな利下げ観測後退で長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。一時150円30銭台まで上昇するなど8月1日以来の150円乗せとなった。
東京時間では、朝方、三村財務官が「高い緊張感をもって注視」と軽い口先介入を行ったことで、ドル高円安は一服となった。ただ、足元のドル高円安は、円が主要通貨に対して全面的に売られる相場展開ではなく、米経済の強さを背景としたドル上昇が背景にあるため、財務官によるけん制発言の影響は限定的。149円台後半でのもみ合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円21銭
高値:150円29銭
安値:149円77銭
終値:149円88銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:162円68銭
高値:162円71銭
安値:162円34銭
終値:162円53銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円59銭
高値: 100円72銭
安値: 100円36銭
終値: 100円55銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:195円47銭
高値:195円52銭
安値:195円04銭
終値:195円39銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39092円47銭
高値:39186円64銭
安値:38893円52銭
終値:38981円75銭(前日比+70円56銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、9月住宅着工件数、前回:4.6%、市場予想:−0.8%
22時30分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁がイベント講演
23時00分、米、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がイベント講演
25時10分、米、ウォラーFRB理事がイベント講演
25時30分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、要人発言を横目に150円台での値固めを試す展開となろう。ドル・インデックスは8月2日以来の水準まで上昇しており、米景気の強さを起因としたドル買いの流れはまだ続いている様子。
今晩の海外時間では目立った経済指標の発表は予定されていないが、連邦公開市場委員会(FOMC)参加メンバーが足元の強い経済指標に対する発言を行うことが想定されることから、もう一段のドル買いの可能性はある。
日足の一目均衡表では雲に突入しており、75日移動平均線をしっかりと上回っている。一方、週足では、雲下限で下げ止まった後、じりじりと切り上がっていく雲上限に沿った動きが見られる。150円79銭水準で位置する基準線が上値抵抗となりそうだが、年末に向けて、雲上限は156円、雲下限は150円で推移することから、雲を意識した動きとなれば、じりじりとしたドル高円安の地合いが想定できよう。
もっとも、年内大幅利下げ観測は後退しているが、来年にかけて米国は段階的な利下げを行う公算が大きいため、日米金利差が今より拡大する展開は難しい。156円で位置する雲上限が意識されるには、投機筋による円キャリートレードの復活など需給的な力が必要と考えるが、実際、円キャリートレードも日米金利差がベースとなるため、投機筋が円売りポジションを再度積み上げることはほぼないだろう。
とはいえ、ドルの上値余地はまだありそうなため、今晩の海外時間もドルじり高の展開を想定する。上値メドは151円00銭、下値メドは149円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.10.19
来週の為替相場見通し:『ドル円は節目150.00をついに突破。上昇トレンドの本格再開に期待』(10/19朝)
ドル円は9/16に記録した安値139.58をボトムに切り返すと、今週後半にかけて、一時150.30まで急伸しました
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.10.18
ドル円 ついに150円台へ、90日線めぐる攻防注視(10/18夕)
東京市場はドルが小安い。本邦要人から口先介入と思しき発言も聞かれ、150円台に定着できなかった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。